2021年1月ブログ

2021年

1月

24日

本八幡の整体院より,声の老化

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。歳とともに、以前よりも自分の発声時の声がなんだか頼りなく聞こえたり、ハリがなくなったりしていないでしょうか。たとえば、まったく知らない人と初めて電話で声を聞いただけでも、その人が若いかお年寄りかは、だいたい見当がつきますよね(しゃべり方という要素もありますが)。それは、声にも年齢が反映されるからです。声の加齢変化は、声帯と呼吸筋が衰えてくることによるものです。声を出すとき、私たちは無意識のうちに声帯を振動させます。呼吸のときは、声門(声帯のある場所の隙間)を開いているのですが、発声時には声門を閉じて声帯を振動させることで音にしているのです。若いときは、声帯に振動が自然にうまく伝わるのですが、加齢とともに声帯が萎縮し、振動がうまく伝わらずに声量、声のハリともに低下してきます。さらに、声帯を老化させてしまうものに、のどの炎症があります。喫煙などが最たるものですが、刺激の強い食べ物を頻繫に、もしくは大量に食べたり、長時間にわたる大声での会話なども炎症を引き起こします。また、横隔膜を代表とする呼吸筋も、加齢とともに萎縮していくのです。では、声を若々しく保つにはどうすればいいのでしょうか。呼吸筋は有酸素運動をすれば、それがそのままトレーニングになりますが、まずは、ふだんの暮らしの中で、意識的な深呼吸の時間を取り入れてみましょう。1日10回程度でも効果はあります。深呼吸をする際には、横隔膜はもちろんのこと、肋間筋や腹筋といったほかの筋肉も連動していきます。しっかりと、肺の奥の奥まで酸素が行き渡る感じをイメージしながら行うといいでしょう。息を吐く時間のほうを長めにする呼吸法は、心臓にあまり負担をかけたくない高齢者にも適した方法です。その理由は、自律神経の働きから説明できます。運動をすると、誰でも交感神経の働きで心拍数が増えていきますが、このとき吸う時間よりも吐く時間を長くすると、副交感神経の活動も上がってくるので、必要以上の心拍数の上昇を防ぐことができるのです。吸う時間と吐く時間は、おおよそ1対2にするのが目安です。どこの部位であれ、筋肉は使わないと萎縮していきます。だからこそ、高齢になればなるほど、あえて時間をとって「きちんとした呼吸法をしながら、はっきりと言葉をしゃべること」が必要になります。歳をとると家にいる時間が増えて、声を出す機会も減っていきがちです。家族との会話も一種のトレーニングです。一人暮らしの人も、一日の中で深呼吸の時間や、声を出す時間をぜひ作ってみてください。カラオケなども、声帯と呼吸筋を鍛えるいい機会になります。

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2021年

1月

18日

本八幡の整体院より,身長が4㎝以上低くなったら要注意

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。年齢とともに必須ともいうべき老化現象が骨粗しょう症です。骨は日々つくり変えられていて、古い骨は吸収され、新しい骨に置き換えられます。骨の吸収に関わる細胞は破骨細胞といって、多くの波状縁というギザギザを持ち、これが骨の内側に食い込んで、骨を溶かす物質を出して骨を吸収していきます。一方、新しい骨の形成に関わる細胞は、骨芽細胞といいます。骨の構成はよく鉄筋コンクリートでできた建物にたとえられますが、コンクリート部分はハイドロキシアパタイト(カルシウムからできている)、鉄筋部分はコラーゲンにあたり、この両者がバランスよく働くことで建物(骨)は強固に保たれます。近年の研究では、コンクリートに値するカルシウ量が減っているだけでなく、鉄筋部分であるコラーゲン、とくに、鉄筋同士をつなぎとめるビスのような物質の善し悪しも重要なことがわかってきました。いわば、鉄筋がサビていないかどうかです。骨粗しょう症とは、骨の量が減ったり、骨がもろくなったりして脊椎、腰椎、あるいは大腿骨頭頸部などが骨折しやすくなった状態をいいます。骨粗しょう症は骨折につながることから、寝たきりの原因としてもクローズアップされています。診断方法は、骨密度検査によって行われ、一般的にX線を用いた検査で、若年成人平均値の70%未満になると、骨粗しょう症と診断されます。この診断法だと、40歳以上の男性の3~12%、女性で19~26%程度の割合で合併してくるとされています。日本における骨粗しょう症患者は、1000万人を超えるというデータがあります。とくに女性は、閉経後に飛躍的に有病率が増加していき、70歳以上の女性では、半数近くが合併していると推定されます。閉経後の女性の骨密度が減少する最も大きな原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏です。エストロゲンはいろいろな作用に関わっていますが、そのひとつに、骨を壊さないようにする作用があります。閉経後にエストロゲンの分泌量が減ると、破骨細胞が増加して、古くなった骨をどんどん溶かしていきます。骨芽細胞がそのスピードに追いつけず、骨形成が低下してしまうのです。骨粗しょう症による骨折のうち、大腿骨頭頸部骨折を起こす患者さんは、年間約9万人ともいわれ、このうち40%は、社会復帰できないともいわれています。女性は、閉経を迎えたらできるだけ早く検査を受けて、必要であれば早めに治療を受けたほうがいいでしょう。とくに、若いときに比べて身長が4㎝以上低くなっていたら、要注意です。身長は加齢とともに緩やかに縮んでいくものですが、4㎝以上なら骨粗しょう症による脊椎の骨折による危険性が高いでしょう。子どもの頃、前より背が伸びたか測ったものですが、アンチエイジング世代は、背が低くなったかを見るために、定期的に身長を測ったほうがいいかもしれません。

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2021年

1月

14日

本八幡の整体院より,「免疫老化」に対抗する秘訣

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。以前にも増して注目されているもの、それが免疫力ではないでしょうか。免疫力とは、身体自体が持つ抵抗力のことです。ウィルスや細菌など、病気の原因になるような病原体が体内に侵入したとき、身体が「自分とは違うものが入り込んできた」と判断し、これを排除しようとする機能のことです。また、侵入してきた病原体を弱体化させる力も持っています。しかしながら、この免疫力も、加齢とともに低下していきます。これを「免疫老化」と呼び、加齢とともに増えるガンの増加にも関連しています。新型コロナでも、感染すると重症化しやすいリスク要因のひとつに「高齢」があげられていることでもわかると思います。一般的に、インフルエンザウィルスや風邪ウィルスなどのような比較的小さな異物に対する免疫機能としては、リンパ系に存在しているリンパ球の働きが有名です。とくに、Tリンパ球、通称「T細胞」といわれるものは、病原体に反応して増えて、リンフォカインと呼ばれる体内でつくられる様々な物質を増産して、免疫反応を起こすことが知られています。加齢とともに起きる免疫老化は、Tリンパ球の全体的な機能の衰えによるものと考えられてきました。しかし、最近の研究からは、加齢とともに、あまり役に立たないタイプのTリンパ球の増加に伴い免疫老化を起こすことがわかってきました。もうひとつ、免疫細胞として有名なものに、リンパ球のひとつであるNK細胞があります。私たちの身体にあるリンパ球は、70~80%がTリンパ球、5~10%が抗体(免疫グロブリン)をつくるBリンパ球で、残りの15~20%のリンパ球がNK細胞という割合になっています。NK細胞は他のリンパ球と比べても比較的大型のリンパ球です。Tリンパ球やBリンパ球が、外から入ってくる病原体に攻撃されてはじめて働く、いわば受け身の免疫細胞とは異なりNK細胞は、常に体内をパトロールしながら、ウィルスに感染した細胞やガン細胞を見つけては即座に処理をするという、きわめてアクティブな免疫細胞なのです。つまり、日常的かつ恒常的に免疫力を高めるには、このNK細胞を活性化しておくことが大切です。NK細胞を活性化させるための、自分自身でコントロールできる生活の極意は次の8つです。

①タバコを吸わない

②飲酒は適度にする

③十分な睡眠をとって、身体に余分なストレスをためない

④疲れすぎない程度の、適度な運動を習慣にする

⑤よく笑う

⑥身体を冷やさないようにして、体温を下げない

⑦不必要な薬を服用しない

⑧バランスのいい食事を心がける

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2021年

1月

09日

本八幡の整体院より,ナッツの力

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。ナッツの摂取は、心筋梗塞をはじめとする「心血管疾患」の発症リスクを低下させることが知られています。馴染みのあるナッツといえば、ピーナッツやクルミ、アーモンドでしょうか。これらには、不飽和脂肪酸のオレイン酸とリノール酸が含まれていて、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があります。強力な抗酸化作用を持つビタミンEも豊富です。クルミが血管の弾力性を良くする作用があることは、医学的にも証明されています。また、アーモンドの継続的摂取で、身体の糖化度を示すAGEが20%も減少したことも発表されました。ただし、このような医学的な証明論文では、ふだん考えられるような食生活とは違って、「かなり大量に」「毎日継続的に」「3か月から2年といった長期的に」摂取する実験をするので、この食品が身体に良いとわかったからといって、毎日その食品ばかりを摂取するのはおすすめしません。「大豆」「ニンニク」「ナッツ」のいずれをも、毎日少しずつ、かつバランスよく、食べるのが、ふだんの生活でもよい結果を出す極意だと思います。ナッツは、種類も豊富です。最近では、ピスタチオナッツもアンチエイジングに働くことがわかってきました。脂質を改善する効果に加えて、脂質異常症の患者の血圧を下げる作用も報告されています。ピスタチオナッツはもともと中央アジアが原産ですが、日本には19世紀に伝わったそうです。お酒のつまみや、ケーキやクッキーなどのお菓子づくりの材料としてよく知られていて、ナッツの中でも栄養価がとくに高いので、「ナッツの女王」とも呼ばれています。カリウムも豊富に含まれているので、体内の余分な塩分(ナトリウム)を体外に排出して、高血圧を予防する働きもあります。ほかにも、ごく最近知られるようになったナッツに「サチャインチナッツ」があります。アマゾンが原産で、亜麻仁油や青魚の脂であるオメガ3の油を含み、ビタミンEも豊富なことで、晴れてスーパーフードの仲間入りをしたようです。このようにナッツにもいろいろ種類があるので、料理やつまみに、品を変えながら毎日取り入れてみましょう。ただしカロリーが高めなのと、塩分が加えられているものも多いので、できれば無塩のものを少しずつがおススメです。

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2021年

1月

05日

本八幡の整体院より,快眠ホルモン「メラトニン」はアンチエイジングにも関わる

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。睡眠を引き起こすメカニズムには、大きく2つあります。ひとつは「疲れたから眠る」。もうひとつは「夜になったから眠る」です。夜になると、脳の松果体という場所からメラトニンというホルモンが出て、身体と心を眠る状態にシフトさせていき、自然な眠りにつかせてくれます。このメラトニンの分泌は、光によって調整されている部分が大きいのです。夜になってもいつまでも明るい照明の下で起きていたり、布団に入ってからもスマホなどを見ていたりすると、メラトニンの分泌が減ってしまい、なかなか寝つけなかったり、寝つけたとしても深い眠りに入れない、すぐに目が覚めるなどの睡眠障害に陥りやすくなります。反対に、遮光カーテンなどで光が差し込まない部屋だと、朝になっても目覚めない、もしくは二度寝をしてしまった…ということが起こったりもします。メラトニンの分泌量は、加齢によっても減っていきます。高齢者に「朝早くに目覚めてしまう」「夜中に何度も起きてしまう」という人が多いのは、こちらが関連していると考えられます。メラニンは「眠りを誘う」ほかにも、その抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促進したり、疲労をとったりする作用もあるため、「よく眠る」こと自体が、疾病予防や老化予防にもつながります。病院では不眠を訴える患者さんに入眠剤が処方されることもありますが、まずは薬よりも生活習慣からアプローチしてみてはいかがでしょうか。

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