2017年8月ブログ

2017年

8月

31日

魚以外で摂る「海の油」

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「陸の油」オメガ6系脂肪酸の摂取量を減らすには、まずは揚げ物を避けたり、ファーストフードやレトルト食品を控えたりすることでいいので簡単です。調理油はオリーブオイルにしましょう。ヘルシーな油の代表ともいわれているオリーブオイルは、オメガ3系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸のどちらにも入りません。「一価不飽和脂肪酸」であるオレイン酸を多く含んでいます。加熱しても酸化しないことと、動脈硬化を促進する油ではないことから、調理油としてすすめられているのです。調理油は1回の使用量は少ないですが、積み重なると意外とたくさんの量になります。1食で大さじ1杯摂っていたとしたら、1日に3杯になるので、トータルで考えるとかなりの量になります。これをオリーブオイルにすれば、オメガ6系脂肪酸の摂取量を抑えることができます。一方、「海の油」EPA・DHAの摂取量を増やすには、魚を多く摂ることですが、魚が苦手だったり、自宅で調理するのが面倒だったりで、なかなかできない方もいるでしょう。そんな場合は、魚以外でオメガ3系脂肪酸を摂ることができます。オメガ3系脂肪酸には、α-リノレン酸という体内で消化・分解されてEPAやDHAになる脂肪酸があるので、これを多く含む食品や植物油を摂取すればいいのです。α-リノレン酸を多く含む油には、エゴマ油、アマニ油などがあります。これらの植物油を、スムージーに加えて飲んだり、ドレッシングに利用するなど、加熱せずに摂るようにしましょう(酸化しやすいので調理油には向きません)。チアシードという南米原産の種子にもα-リノレン酸が豊富に含まれています。チアシードは水溶性食物繊維も豊富で、マヤ民族やアステカ民族が栄養源の1つとして栽培していたそうです。そのものには味はありませんが、水に浸しておくと周囲がプルプルとしたゼリー状になり、その食感が楽しめます。スムージーやヨーグルトに入れるとおいしく食べられます。

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2017年

8月

29日

「陸の油」

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。豚肉、鶏肉、サラダ油、コーン油、ゴマ油、ヒマワリ油など陸のものに多く含まれている「陸の油」は、体内で消化・分解されるとアラキドン酸となります。このアラキドン酸は、過剰に摂取すると血管の炎症を招き、血栓ができやすくなるため、動脈硬化を進行させてしまいます。豚肉などの肉の脂とサラダ油では別物だと思っている方が多いでしょう。サラダ油やコーン油など植物油は、なんとなくヘルシーで、肉に含まれている脂は健康によくないというイメージがないでしょうか。実は、それはまったくの思い込みでした。植物油の中にも過剰に摂取すると動脈硬化を促進させるものがある一方、肉の脂身の中でもリノール酸やγ-リノレン酸がそれほど多く含まれず、ヘルシーなものもあるのです。豚肉や鶏肉の脂身にはアラキドン酸が多いのですが、牛肉にはあまり含まれていません。サーロインステーキなどを好んで食べている高齢者に元気な人が多いのは、牛肉のいい脂を摂っているからでしょう。その視点から見れば、サーロインステーキよりも植物油をたっぷり含んだ野菜の天ぷらのほうが、動脈硬化を進行させるリスクが高いといえるのです。

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2017年

8月

28日

海の油(EPA・DHA)

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。脂質を構成しているのは「脂肪酸」という物質で、脂質は構成している脂肪酸の種類によって、いくつかの種類に分類されています。基本的に常温で固まる脂は「飽和脂肪酸」と呼ばれ、動脈硬化を進行させる悪者と思われてきましたが、最近になって、飽和脂肪酸の一種である「中鎖脂肪酸」が、認知症予防の救世主として注目されています。これに対し、常温で固まらない脂は、「不飽和脂肪酸」と呼ばれ、ヘルシーであるというイメージがありますが、これが大きな間違いだったということが最新の研究ではっきりしてきました。この常温で固まらない脂(不飽和脂肪酸)は、大きく「オメガ3系脂肪酸」「オメガ6系脂肪酸」「オメガ9系脂肪酸」の3種類に分けられます。このうち、青魚に多く含まれるEPAやDHAは「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれます。魚介類に含まれているので「海の油」と呼んでもいいでしょう。(1部の植物にも含まれています。)EPAは血液中に血栓(血のかたまり)ができるのを防ぎ、血管の炎症そのものを抑制して動脈硬化予防に役立ちます。DHAは脳に送られて神経細胞を構成する大切な要素となります。EPAやDHAを摂取すると脳卒中や心筋梗塞のリスクが低下することはよく知られていました。それはEPAやDHAに強い抗炎症作用があり、脳や全身の血管を守り、丈夫にしてくれていたからです。EPAは血管の炎症を抑制しますし、DHAは脳の神経細胞の炎症を抑制する作用があります。これらをしっかり摂っていれば体内の炎症を抑制して動脈硬化予防や脳の炎症予防に役立つことが明らかになっています。

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2017年

8月

25日

コレステロールは「悪者」ではない

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「コレステロール」と聞くと、なんだか体に悪い存在だと思われるかもしれません。実際、コレステロールは長い間、動脈硬化を招く要因の悪者だといわれてきました。ところが、最近、この見方が大きく変わってきました。アメリカではコレステロールの摂取量と血液中のコレステロール値との間に明らかな関連を示す臨床結果がないことから、これまでのようなコレステロールの制限をなくすようガイドラインが変更されています。もし、食事でコレステロールを気にしているのであれば、それほど心配する必要はありません。なぜ、コレステロールに対する見解が、これほど変わったのでしょうか。そもそもコレステロールは脳の神経細胞が働くために欠かせない栄養素です。脳の神経細胞を覆う細胞膜は、そのほとんどがコレステロールでできています。脳の神経細胞は大量のコレステロールを必要としていますが、神経細胞はコレステロールをつくり出すことができません。食事で摂取したり、肝臓で合成されたりしたコレステロールは、血流に乗って脳の神経細胞に運ばれます。そして、脳の神経細胞や全身の細胞にコレステロールを運んでいるのが、LDLコレステロールと呼ばれている、コレステロールやタンパク質が結合した運搬体タンパク質です。これまで動脈硬化の要因といわれ、悪者扱いされてきたこのLDLですが、重要な役割を担っていて、悪いことはまったくしていません。それどころか、最新の研究では、コレステロールの数値が低いと脳が活発に働かなくなり、認知症などのリスクが高まるとさえ指摘されています。では、コレステロールが原因でないとすると、動脈硬化はどうして進行してしまうのでしょうか。なぜ、脳卒中や心筋梗塞が増えたのでしょうか。最新の研究によって、脳卒中や心筋梗塞などによる死亡率には、コレステロールの数値ではなく、「海の油(EPA・DHA)」の摂取量が減って、「陸の油(豚肉や鶏肉の脂肪、コーン油、サラダ油、ベニバナ油、ナタネ油など)」を過剰に摂っていることが関係しているらしいということがわかってきました。

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2017年

8月

21日

小麦中毒

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血糖値を上げる糖質を多く含む食べ物は、ごはん、パン、めん類、甘いお菓子やソフトドリンクなどたくさんあります。その中でも、いまもっとも危険視されているのがパンです。フワフワのパンやドーナツを食べると、なんとなく幸せな気分になりませんか?パンやドーナツ、マフィンをやめられない、これらを食べたときに幸せな気分になるのは、小麦に含まれる「エクソルフィン」という成分のせいです。エクソルフィンとは、グルテンが胃で分解されて血液に送り込まれるときにできる物質です。エクソルフィンが脳に送られると、脳のオピオイド受容体(ヘロインやモルヒネ、アヘンなどが結合し、恍惚状態を感じさせるところ)に結びつき、幸せな気分を感じさせてくれます。心地いい状態をもたらしてくれますが、これがクセになってしまうと、食べたときの快感を得るために「パンやドーナツ(小麦)を食べずにはいられない」という、ブレーキのきかない食欲をもたらします。これは、ヘロインやモルヒネ、アヘンなどの中毒症状と同じようなものです。エクソルフィンの中毒に陥ると、明らかにパンやドーナツの食べ過ぎが肥満や病気につながっていることを自覚していたとしても、それらをむさぼるように食べてしまい、やめられません。エクソルフィンにはそれくらい強い中毒性が潜んでいます。小麦がそんなに危険な食べ物だなんて、と思う人がほとんどでしょう。しかし、これは、さまざまな研究で明らかになった事実です。

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2017年

8月

19日

ケトン体で認知症の予防・改善

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ココナッツオイルを摂取すると認知機能が改善することは、アメリカのメアリー・T・ニューポート博士の著書で明らかにされています。ニューポート博士の夫は若年性アルツハイマー病を患っていました。博士は、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の効能の記事を見て、半信半疑で夫に食べさせたところ、知能テストの点数が前日の14から18に劇的に改善し、歩けなかった夫が独りで歩き出した、というのです。この事実を公表した博士のもとには、同じようにアルツハイマー患者の介護をしている人たちからの報告が寄せられ、184人のうち167人が何らかの改善を示していたのです。改善率はなんと91%にのぼります。なぜ、ココナッツオイルがアルツハイマー病の改善につながるのでしょうか。普通、脳はブドウ糖をエネルギー源としていますが、アルツハイマー病になると、脳がそのブドウ糖を上手に使えない状態になります。つまり、脳に栄養が行かないため、「ガス欠」状態になり、脳が働かなくなっているのです。そこに、ブドウ糖に変わるエネルギー源であるケトン体が届けば、脳は再び働き出す-というメカニズムが考えられているのです。認知機能の改善には、1日に大さじ2杯のココナッツオイルを摂るといいとされています。

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2017年

8月

18日

新生児の血液データが示すもの

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。私たちがそもそもケトン体をエネルギー源として使っていたことを示す、興味深いデータがあります。それは、生まれたばかりの新生児の存在です。新生児のケトン体の血中濃度を調べると、成人に比べて非常に高く、生まれた直後はブドウ糖ではなくケトン体をおもなエネルギー源にしているそうです。生後4日目の新生児312名のケトン体の血中濃度の平均は240μ㏖/ℓ、生後1ヶ月の新生児40名の平均は400μ㏖/ℓだったそうです。ごはんやパンなどを食べている現代人の成人のケトン体の血中濃度は、ほぼゼロであることに比べると、新生児のケトン体の血中濃度がいかに高いかがわかります。これは、母乳にケトン体の原料となる中鎖脂肪酸が含まれていることが関係しているのでしょう。この中鎖脂肪酸は最近注目を浴びているココナッツオイルの主成分であり、摂取すると肝臓でケトン体を合成するための原料となります。母乳の中でも、出産後、数日間に分泌される初乳は赤ちゃんに大切な栄養素をたっぷり含んでいるといわれます。中鎖脂肪酸は、特にこの初乳に多く含まれているので、中鎖脂肪酸からつくられるケトン体は、新生児にとって、とても大切なものであるといっていいでしょう。最近では、脳の神経細胞が発達している時期はケトン体をおもなエネルギー源としていて、神経細胞の発達が進むとブドウ糖に移行することがわかっています。

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2017年

8月

13日

ケトン体で血糖値が安定する

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。エネルギー源をブドウ糖だけに頼っていると、血液中や肝臓にため込まれたブドウ糖を使い切ってしまったときには、ガス欠を起こしてしまいます。すると、むしょうにお腹がへって何か食べたくなったり、指先がふるえたり、体がだるい、集中力が低下する、怒りっぽくなるといった症状におそわれることがあります。これらは、血糖値が下がり過ぎたことによって起こっています。甘い物やごはん、パンなど糖質を含むものを食べると、これらの症状は改善されます。そのため、集中力を高めたり、仕事の効率をよくしたりするためには糖質を摂ったほうがいいと言われていますが、それは大きな勘違いです。エネルギー源をブドウ糖に頼っているから、血糖値が上がったり、下がったりすることで抑えがたい食欲におそわれたり、集中力が低下したり、イライラしやすくなったりと、振り回されてしまうのです。ケトン体を利用できるようになれば、血糖値は乱高下することがなくなります。食欲に振り回されることもなく、集中力が低下したり、むやみに感情的になったりすることもなくなるでしょう。昼食後、強い眠気におそわれることはありませんか?昼休みが終わってもしばらくは、眠くてボーッとしているので仕事がはかどらないという人は、血糖値が乱高下しています。実は、この食後の眠気は、「機能性低血糖」のサインです。機能性低血糖とは糖質を過剰に摂取する食事をしたあと血糖値が急激に上昇し、それを下げるためにインスリンが大量に分泌された結果、今度は血糖値が下がりすぎて低血糖状態に陥っている状態を言います。食後に眠くてたまらないという人は、エネルギー源をケトン体に切り替えれば、その悩みから解放されるでしょう。

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2017年

8月

12日

ケトン体は健康長寿をもたらす

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ケトン体はアンチエイジングにも効果を発揮します。それは、ケトン体がつくられているときには、長寿遺伝子がスイッチオンになっているからです。その発見をしたのは、カリフォルニア大学のエリック・バーデン教授です。バーデン教授は、長寿遺伝子(サーチュイン3)が活性化すると、ケトン体がつくられることを発見しました。ということは、脂質を燃やしてケトン体をつくるために重要な遺伝子はこのサーチュイン3ということになります。長寿遺伝子は、私たちの細胞の老化をコントロールするもので、すべての人が持っています。ただ、普段は休眠状態にあり、カロリーを制限するとスイッチが入り、活性化することがわかっています。マウスの実験では、このサーチュイン3が活性化していないと、ケトン体もつくられないので、ケトン体がつくられているときは、サーチュイン3も活性化していてアンチエイジングに役立っていると考えられます。また、バーデン教授は、ケトン体そのものが抗酸化物質であることも明らかにしました。ケトン体には3種類あるのですが、そのうちのβ-ヒドロキシ酪酸が「活性酸素を無害化する酵素を活性化する」という研究報告が、世界的にも有名な「サイエンス」誌に掲載されました。活性酸素は私たちの細胞を老化させ、ガンをはじめ、動脈硬化などを招きます。特に、細胞を覆っている細胞膜は活性酸素によって酸化しやすく、それによって細胞が老化すると言われています。活性酸素は特に肝臓で発生しやすく、活性酸素が体内に増えると肝機能が低下して疲れやすくなります。ほかにも、シミやソバカスが増えたり、血管がつまりやすくなって脳梗塞や心筋梗塞のリスクが非常に高くなります。ケトン体がつくられていると、こうした活性酸素の無害化が促されます。老化抑制や、さまざまな病気の予防に役立つでしょう。

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2017年

8月

11日

ケトン体

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。これまで、私たちの筋肉や内蔵を動かすためには「ブドウ糖を摂るしかない」と考えられてきました。また、「脳がエネルギー源として利用できるのはブドウ糖だけ」という説が、常識としてずっと信じられてきました。しかし、栄養学の進化によって、どんどん新しい事実が明らかになってきているのです。その結果、エネルギー源となるのはブドウ糖だけであるという常識は、すっかり古くなってしまったのです。私たちが食事から摂る栄養素の中でエネルギーをつくり出すのは、脂肪とタンパク質、炭水化物(糖質)です。体を動かしたり、内蔵や脳を働かせたりするための燃料になるのは、この3つだけです。いくら野菜を食べて、ビタミンやミネラルをたくさん摂っても、それらはエネルギー源にはなりません。そして、脂肪とタンパク質、炭水化物はATP(エネルギー源となる物質)をつくるために、最終的には2つの分子のどちらかになります。1つは「ブドウ糖」で、もう1つは新しく注目され始めた「ケトン体」です。ブドウ糖以外にも、筋肉や内蔵、脳を働かせるためにケトン体を使うという、第二の選択があることが、最近になってわかってきたのです。もし、肉や魚やサラダばかり食べて、糖質をまったく摂らない食事を続けたとすると、肝臓にため込まれている予備のブドウ糖を使い切ってしまいます。そうなったときには、肝臓はブドウ糖に代わるエネルギー源として、体の中にある脂肪から「ケトン体」をつくります。ケトン体がつくられるようになれば、血糖値が低くなっても問題ありません。ケトン体をエネルギー源にして、普段と変わりない行動・生活を送ることができるからです。たとえていえば、電気とガソリンの両方を燃料にして走る「ハイブリッド」といわれる自動車があるように、私たちの体にも、ブドウ糖もケトン体も利用できる「ハイブリッドエンジン」が備わっているといえるでしょう。ただし、ブドウ糖を使い切ったときでないと、ケトン体はスムーズにつくられません。ブドウ糖とケトン体の両方がつくれるとしても、私たちの体は必ずブドウ糖を優先させるという特徴があるからです。糖質の多い食事を摂っていたら、ケトン体の出番はないと考えたほうがいいでしょう。

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2017年

8月

08日

タバコは百害あって一利なし

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。喫煙する人の多くは、心を鎮めるためにタバコを吸うようですが、言うまでもなく、健康にとっていいことは皆無です。喫煙により体内でフリーラジカルがつくられますが、タバコ自体にもフリーラジカルが含まれていて、ダブルパンチで毛細血管を酸化させます。また、タバコに含まれる一酸化炭素は、血管の内皮細胞をダイレクトに傷つけ、動脈硬化を促進します。ニコチンは、交感神経を刺激して、血圧や心拍数を上げるだけでなく、血栓を増やします。タバコの本数が多く、喫煙期間が長いほど、動脈硬化のリスクも高まります。タバコを吸う人は、吸わない人に比べて、虚血性心疾患や脳卒中、呼吸器疾患や肺ガンをはじめとするガンのリスクも高くなります。タバコにお酒が加わるとさらに最悪です。タバコを吸うと肝臓のエネルギー源である血液の量が減り、仕事量が増します。そこにアルコールの代謝という仕事が加わると肝臓はさらに酷使されることになります。日頃は禁煙しているのに「お酒の席だけ一服」という人も多いようですが、お酒を飲みながらの喫煙によるダメージは、飲まないときの2倍以上に高まるのです。喫煙は副流煙によって、まわりの人の健康も脅かします。受動喫煙者は、心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性が1.3~2.7倍にもなることがわかっています。また、親が喫煙者であると、その子供はタバコの煙に慣れ、将来、喫煙者になる可能性が高くなるという報告もあります。誰にとっても、タバコは百害あって一利なしと心得て、スパッと禁煙しましょう。

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2017年

8月

07日

90分サイクルで一休み

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。過度なストレスは体や心を摩耗し、毛細血管を蝕みますが、ストレスが完全になくなってしまったら、副交感神経が優位になりすぎて、慢性疲労やうつなどの不調を招くこともあります。適度なストレスは体にとって必要で、ほどよい緊張感は集中力を高め、パフォーマンスを上げるのです。ほどよいストレスで集中力を高めるには、90分サイクルで時間を区切るのがコツです。眠りはレム睡眠とノンレム睡眠がセットになった90分周期を繰り返しますが、実は起きているときも脳波は90分サイクルで動いています。(60~100分の個人差あり)つまり脳がフル回転でき、集中力を保てる限界時間は90分くらいということです。「90分集中し、5分休む」を繰り返す90分サイクルで活動すると、集中力を切らすことなく、仕事の効率が上がります。家事や趣味でも同様です。時間を区切ることで自律神経にメリハリが出て、集中力が高まるはずです。

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2017年

8月

06日

42度のお湯にたった10分

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。疲れがたまっているときには、42度くらいの少し熱めのお風呂に10分間つかる入浴方法がおススメです。免疫力を強化するタンパク質「ヒートショックプロテイン(HSP)」が増量されます。HSPには傷んだ細胞を修復する働きがあり、細胞にストレスがかかると、そのストレスから体を守るために増産されます。その性質を利用して、お風呂の温熱で細胞に適度なストレスを加えHSPを増やすのです。HSPはフリーラジカルを抑えて皮膚を紫外線から守ったり、コラーゲンを保護したり、美肌づくりにも大貢献しています。HSPを増やす化粧品や薬も開発されていて、世界各国で研究されています。残念ながら、HSPもまた年齢とともに減っていくので、42度入浴を習慣にして、日頃からHSPを増やしておきましょう。ストレスに強くなり、細胞が傷ついた場合もすみやかに回復に導き、病気の予防につながります。ただし、42度以上で長湯すると、深部体温が2度以上あがって、血栓ができやすくなるなど、デメリットが出てくることもあります。42度の10分入浴で十分効果が得られますから、下手に欲張らないことです。42度でも交感神経が刺激されて眠れなくなることもあるので、夜に行うなら寝る2時間前までに、週1回くらいのペースで実践するといいでしょう。HSPの効果は1週間ほど継続するので、このペースでも十分に効果があります。

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2017年

8月

05日

寝る直前に温めすぎると逆効果

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。お風呂は手っ取り早く体を温めて血液循環をよくしてくれるので、毛細血管を元気にするには最適です。ただし、むやみに体を温めても逆効果になるので要注意です。たとえば、寝る直前に熱いお風呂に入ると、交感神経が刺激され、毛細血管が収縮し、体の中心に血液が集まります。人間は夜になると深部体温が下がって眠くなるようにできているので、寝る前に体の中心に熱が集まると寝つきが悪くなるのです。眠りの質が落ちれば、睡眠中に行われるべき毛細血管の修復作業が滞ってしまいます。おススメは寝る1時間前のぬるめのお風呂です。副交感神経が優位になって毛細血管がゆるみ、末端にまで血液が行き渡り深部体温が下がります。ベッドに入る頃にちょうど体温が下がって熟睡できます。ぐっすり眠っている間に、昼間に血中に入った栄養分や酸素、睡眠中に分泌されるホルモンが末梢まで行き渡り、体のメンテナンスが十分に行われます。

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2017年

8月

01日

忙しい夜こそ湯船につかる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。弱っている毛細血管を復活させ、毛細血管に体の隅々まで栄養やホルモンを運んでもらうためには、夜に副交感神経を十分に働かせて、末梢の毛細血管までしっかり開かせることが必要です。そのために外せない有効な手段がお風呂です。夜は、ぬるめのお湯をはった湯舟にゆっくりつかって、体を休息モードにする副交感神経を促しましょう。忙しい現代人は、夜遅くまで活動して夜間に交感神経を働かせるような生活を送りがちです。寝る時間を確保するためにシャワーですませるという人も多いようですが、夜は10分でもいいので湯舟につかってください。忙しいときほど交感神経が優位になっていますから、副交感神経を刺激してあげるほうが、体も心も解放されスムーズに眠りに入れます。寝つきがよくなり、眠っている間に成長ホルモンなどのアンチエイジング・ホルモンがしっかり働き、体の修復・再生も効率よく進みます。シャワーの場合は、肌に触れる部分が局所的になるので、お湯の温度が高くなり、それが刺激となって交感神経を優位にしてしまうので、寝つきが悪くなり、毛細血管も収縮して、全身に栄養やホルモンを届けることができません。シャワーを浴びるなら、夜ではなく断然、朝です。朝、食後に熱めのシャワーを5分ほど浴びると、交感神経が刺激されて活動モードになり、頭や体がシャキッとします。夜と朝で入浴方法を変えることで、自律神経のメリハリがついて体内時計も整い、毛細血管がしっかり機能して、アンチエイジング・ホルモンの分泌も活性化されていきます。

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