2017年6月ブログ

2017年

6月

30日

毛細血管の修復・再生

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。日々ダメージを受ける毛細血管の修復に必要なのは栄養、酸素、そしてホルモンです。ホルモンは全身をかけめぐり、体がうまく機能するようにサポートしている化学物質です。体内で日夜生み出され、実に100種類以上もあります。中でも血管の健康維持に不可欠で、全身の老化予防に大きな働きをするのが「成長ホルモン」です。成長ホルモンは若さを保つ「アンチエイジング・ホルモン」の代表格です。成長期には筋肉や骨など体の組織を成長させ、大人になってからは全身の細胞を修復して新陳代謝を活性化し、免疫力をも強化する万能ホルモンです。1日の分泌量の約70%が睡眠中に分泌され、もっとも深い眠りが訪れる、寝入りばなの3時間にピークを迎えます。つまり、毛細血管は夜、ぐっすり眠っている間にメンテナンスされ、若返っているのです。では、3時間眠ればOKかといえば、答えはNoです。睡眠時間が短いと、せっかく成長ホルモンが分泌されても、傷ついた細胞を修復させるために毛細血管が全身に運ぶ時間がありません。それでは宝の持ち腐れになってしまいます。長寿な人の睡眠時間を調べると7時間睡眠がもっとも多く、それより短くても長くても、心臓病の発症率や死亡率が高くなるというデータがあります。長生きの秘訣は、全身の毛細血管をゆるめて、成長ホルモンの通路を確保したうえで、7時間睡眠をとり、夜間に成長ホルモンを遺憾なく発揮させることにあるのです。

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2017年

6月

29日

毛細血管の減少と免疫力低下

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。毛細血管の血流が悪くなると、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。ちなみに免疫を担う細胞は血液中にある白血球です。白血球は毛細血管を流れる血液に乗って全身をパトロールし、体内に細菌やウィルスなどの異物が侵入してきたら、血管内外でバトルを繰り広げるのです。毛細血管を形成している内皮細胞も、異物が入ってきたとき、それに対応するための物質を出して、白血球と連携して異物を除去するために闘います。さらに、毛細血管中を流れるリンパ球は、外界からの異物のみならず、ガン細胞もパトロールしています。毛細血管がしっかり張り巡らされ、機能することで、万が一、全身のどこかでガン細胞が発生しても、それを早期に発見し撃退することができます。ですから、毛細血管の数が減ったり、機能が衰えると、異物が侵入してもその戦場となる舞台に免疫細胞が行き渡らなくなってしまいます。結果、ウィルスや細菌、ガン細胞までも抑えられず、病気を呼び込むことになるわけです。また、リンパは老廃物を体から排出し、病原菌から体を守ってくれる免疫の要ですが、毛細血管にダメージがあると、リンパの流れも連動して悪くなり、働きが落ちて免疫力低下につながります。風邪を引きやすい人は、何らかの原因で毛細血管の働きが鈍くなり、免疫力が落ちている可能性があるので要注意です。

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2017年

6月

27日

若ければ大丈夫?

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。最近では、若くても毛細血管が老けている人が増えてきていて、動脈などの太い血管は若さが保たれているのに、毛細血管がもろくなってゴースト化していることがあります。その背景には生活習慣の乱れがあります。ファーストフードや極端なダイエットで食事が偏っていたり、夜遅くまでスマホを使用して睡眠不足だったり。そんな不規則な生活を続けていると、体内時計がずれて、自律神経やホルモンのバランスが乱れ、体は慢性的な時差ボケ状態になります。当然、毛細血管にも悪影響を及ぼし、さらなる体調不良を引き起こします。10代、20代の成長過程であれば、成長が頭打ちになる可能性があります。日頃の症状では、常にだるい、寝て起きても疲労感が抜けないなど、体がシャンとせず、若いのに老人のような感じです。メンタル的にも緊張しやすく、些細なことでもストレスに感じてしまい、不登校や出社拒否といった負のスパイラルに陥ることもあります。30代になると老化の加速につながります。細胞に栄養が行き渡らないためメンテナンスが滞り、各臓器の働きが落ちて胃もたれや便秘といった不調が起きたり、風邪やインフルエンザといった感染症にかかるなど、具体的な病気に結びつきやすくなるのです。若いうちは自律神経やホルモンの力にも余力があるため比較的早く回復でき、すぐに大きなトラブルになることは少ないですが、侮っているとそのツケは必ず回ってきます。体も心も健やかに生きていくために、若いときから毛細血管に意識を向けてほしいものです。

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2017年

6月

26日

シミ、シワ、たるみの原因

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。毛細血管はすべての臓器の最終目的地点ともいえますが、皮膚は体のいちばん外側にあるため毛細血管の状態がダイレクトに反映されます。まさに「肌は内蔵の鏡」です。皮膚は表皮と真皮の二層構造になっています。表皮は肌を防御するカバーのようなものです。表皮の基底層という部分では日々新しい細胞がつくられ、成長しながら皮膚の表面のほうへと移動していき、角質層まで移動した細胞は、垢となってはがれ落ちます。このように次々と細胞が新しく生まれ変わることを「ターンオーバー」といいます。皮膚は約1ヶ月のサイクルで再生され、みずみずしい肌が保たれているのです。このターンオーバーを支えるのが、表皮の下にある真皮層の毛細血管です。ここが衰えて血流が悪くなると、酸素や栄養が新しい細胞をつくる真皮の現場にまで届かず、表皮細胞の新陳代謝が鈍くなり、肌に古い角質がはりついて肌表面がこわばってきます。当然、真皮でつくられているコラーゲンやエラスチンなど、皮膚を支える繊維組織にも十分な栄養が行かなくなるため、シミ、シワ、たるみ、くすみなど、肌の劣化が進みます。意外なところでは耳たぶにもシワが寄るのです。これは耳たぶに毛細血管が集中しているためです。頭皮も皮膚の一部ですから、頭皮の毛細血管が劣化して血流が悪くなると、毛母細胞に栄養素がが行き渡らず、髪のパサつき、フケ、抜け毛、白髪、薄毛など地肌や髪の老化が進みます。また、爪も色が悪くなったり、表面がボコボコしたり、割れやすくなります。

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2017年

6月

24日

毛細血管の衰えのサイン

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。毛細血管は一部が壊れても、周辺にある別の毛細血管が発達してサポートするため、すぐには致命傷にならずその衰えは気づきにくいものです。しかし劣化が進んで血管の再生が滞るようになると、全身に張り巡らされているだけにさまざまな場所で不調が現れます。典型的なのは粘膜です。目、鼻、口、のど、胃、腸、膀胱、子宮、膣、肛門など体のあらゆる部位にある粘膜には、毛細血管が発達しています。粘膜がいつもウエットに保たれているのは、毛細血管が水分を運んできてくれているからなんです。ところが、毛細血管が衰えてくると、毛細血管を介した粘膜への水分補給が低下し、粘膜が水分不足に陥り、その部分が乾燥してきます。ほかにも、ドライアイ、充血、目やにの増加、鼻炎、鼻血が出やすい、気管支炎、風邪を引きやすい、口内炎、胃もたれ、胃炎、下痢、便秘、膀胱炎、膣炎、性交痛、痔などの症状が出やすくなります。バラバラの場所で起こるのでまったく別物のように思えますが、これらはすべて毛細血管の衰えが影響している可能性があるわけです。また、健康な粘膜は細菌やウイルスなどが体内に侵入するのを防ぐ働きがあり、粘膜が不健康な状態に陥れば、当然免疫力は低下します。粘膜を強くすることは病気に負けない体を手に入れることにつながり、その鍵は毛細血管が握っているのです。

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2017年

6月

23日

毛細血管は加齢とともに減っていく

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。人の健康を左右する毛細血管ですが、残念ながら加齢とともに劣化します。毛細血管を構成する内皮細胞同士の隙間が必要以上に開いたり、内皮細胞と周皮細胞との接着面に隙間ができたりすることにより、栄養分や水分、老廃物などが過度に漏れ出る箇所が出ます。生活習慣病も毛細血管の劣化を加速させます。高血圧や高血糖、脂質異常が続くと、血管の細胞が壊されたり毛細血管の内壁に汚れがたまったりすることで血管の弾力性が失われます。症状が進むとさらに血管内が狭くなって血管が詰まり、管はあるのに血液が流れていないゴースト血管になります。使われなくなった毛細血管はやがて脱落していきます。健康な毛細血管の内皮細胞は1000日くらいで新しい細胞に入れ替わるのですが、40代くらいからは新陳代謝されることなく死んでいく細胞が徐々に増えていき、60代では毛細血管の数が4割も減るといわれています。動脈や静脈は年を重ねても数は変わりませんが、毛細血管は加齢とともに減ってしまうのです。毛細血管の働きに大きな影響を与えている自律神経やホルモンの働きが乱れることも、毛細血管の老化に拍車をかけます。毛細血管が劣化して数が減っていくと、太い血管の細胞にも酸素や栄養素が行き渡らず、不要な老廃物や水分が排泄されず体内にたまっていきます。その結果、動脈硬化も進み、重要臓器の新陳代謝が滞り、さまざまな不調や病気を招くことになります。

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2017年

6月

22日

人体最大の器官

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血管といえばまず思い浮かぶのは動脈で、毛細血管をイメージする人はいないでしょう。確かに動脈は血管の中でもっとも太く、詰まったり切れたりすると命にかかわります。一方、毛細血管は名の通り、直径約100分の1ミリの超極細血管で、赤血球が1列に並んでやっと通れる太さしかありません。肉眼では見えないほどのか細い血管ですが、体中に張り巡らされていて全身の血管の99%を占めています。つまり、毛細血管は人体のなかでいちばん大きな臓器ともいえるのです。それだけ全身に広がっているということは、ただならぬミッションを請け負っているからにほかなりません。体を構成する60兆個を超える細胞には、血液に乗って必要な酸素や栄養素が届けられ、不要な二酸化炭素や老廃物が回収されています。その血液の通路と、やりとりの現場こそが毛細血管です。実際、全身のどの細胞も毛細血管から0.3ミリ以内に存在します。毛細血管は基本的には「内皮細胞」一層のみでできていて、三層構造の動脈の動脈や静脈と違い細くて頼りなげですが、この細さが抵抗となって血液の流れが減速し、一層の細胞を介して物々交換をしっかり行うことができ、酸素や栄養素が体の隅々に行き渡るわけです。動脈や静脈は血液を運ぶのがメインの役割ですが、毛細血管は動脈と静脈の間に存在して生命活動の根幹にかかわる働きを担っています。血液循環の主役は間違いなく毛細血管です。毛細血管が健康でなければ、いずれ動脈にも負担をかけることになるでしょう。

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2017年

6月

19日

人生は筋肉で決まる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。人の人生はとても長いです。いまや90年~100年生きるのも当たり前のような状況になりつつあります。日本人がまだちょんまげを結っていた時代は「人生50年」と言われていました。その頃は、筋肉は「ただ体を動かすためだけの役割」をしてさえいればよかったのです。50年の寿命であれば、それでまったく問題がなかったわけです。ところが現在、プラス何十年も長生きするようになって、大きく様相が変わってきました。寿命が延び、寝たきりの問題などが取り沙汰されるにつれ、どう筋肉を維持するかという問題にスポットライトが当てられるようになってきたのです。筋肉をつけておくのとつけておかないのとでは、歳をとってからの生活の質に大きな違いが出ることになります。このため、昔は筋肉などに見向きもしなかった研究者や医師たちも、筋肉の持つ働きや効果に注目するようになってきました。その結果、筋肉が人の生命活動に及ぼしている影響の大きさがクローズアップされるようになってきたわけです。つまり、筋肉という器官に対する人々の考え方や接し方は、近年ものすごい勢いで変わりつつあるのです。今後人の寿命はもっと延びていくでしょう。そうなってくれば、筋肉に対する注目度は、ますます大きくなってくるかもしれません。これからは、自分の20年後、30年後、40年後を見据えて若いうちから筋肉をつけていく時代です。80歳、90歳、100歳まで健康で若々しく生きていくことを見据えたうえで、筋肉の力を引き出していくべきなのではないでしょうか。将来に備えて筋肉をつけていくには、筋肉をお金の貯金のように考えてみるといいでしょう。「将来のために、今から筋肉を貯蓄しておこう」という考え方をしていくといいと思うのです。ただ、注意しておかなくてはならないのは、この筋肉の貯金は何もしていなければどんどん減ってしまうという点です。2ヶ月運動して貯めた筋肉は、次の2ヶ月サボっていればみるみる減って無くなってしまうのです。ですから、休んだりサボったりすることなく、一生貯め続けていかなければならないわけです。

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2017年

6月

18日

運動を続けるコツ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。運動を始めた人の8割以上が三日坊主でやめてしまうという残念な調査結果があります。みなさんはどうでしょう?ずっとやめずに続けていく自信がありますか?人間の意志は基本的には弱いものです。「これをやらなくてはいけない」ということが重々わかってはいても、何かしら小さな障害でもあれば、とたんに「言い訳」が頭に浮かんでくるものです。「今日は忙しいし」「雨降ってるし」「少し風邪気味だし」「いまいち気分乗らないし」…ちょっと面倒に感じている行動を起こそうか起こさないかというときに、そういう回避思考へと考えが傾いていってしまうのは、ある意味仕方のないことなのかもしれません。だから、そうならないための仕掛けが必要なのです。そして、もっとも効果的なのは「測定・記録」していくことです。測定・記録は、モチベーションのアップにつながります。たとえば、筋トレの後、筋肉量を測定して前回よりも数値がよければ、「よし、いいぞ」という気持ちになるでしょうし、ウォ―キングでも、毎日歩数計でどれだけ歩いたかを測定していれば、「明日はもっと歩こう」という気になりやすくなるでしょう。ダイエットにしても「体重計の目盛が減るのがいちばん励みになる」という人は多いものです。少し前に流行したレコーディング・ダイエットは、この測定のメカニズムをうまく利用したものだといえます。そして、もう一つ「仲間」をつくることです。仲間が頑張っている姿を見ると大きな励みになるものです。同じくらいの体力だった人に力がついてくると、「よし!自分も」という気持ちになりますし、同世代の人が運動を始めてどんどんキレイにはってくれば「よし!私も」という気持ちになってくるものなのです。仲間から刺激を受けることは、運動を続けていくにあたってとても重要だと思います。

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2017年

6月

17日

運動に伴うタンパク質・水の摂取

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。タンパク質系のサプリメントの代表選手といえばプロテインとアミノ酸です。スポーツ選手やジムでトレーニングをしている人にはたいへん人気が高く、非常に多くの種類が販売されています。これらは、言ってみれば「筋肉をつくる原材料のエキス」のようなものです。運動を行うとともに摂取していくことで、筋肉量のキープやアップに役立つとされています。たとえばプロテインは運動後30分以内に摂取すると、筋肉がつきやすくなることがわかっています。摂取したタンパク質は体内の臓器のいろいろなセクションで使われるわけですが、とくに運動してから30分以内の時間帯は、運動性のホルモンが高まっているために筋肉の産生に優先的に使われるのです。そういう点で言えば、タンパク質は運動前より運動後に摂るほうがいいということになります。ただし、毎日の食事をおろそかにしてはいけません。基本的にはタンパク質の摂取は食事で十分にカバーできます。サプリメントに対しては「念のためのプラスアルファ」くらいの期待値にとどめておいて、日常の食事に注意を払っていくのがタンパク質との正しい付き合い方というものなのではないでしょうか。それと、運動を行う人がしっかり注意を払わなければならないのが、水分の摂取です。「運動時にのどが渇いたら、水分を補給すればいい」と考えている人もいるかと思いますが、実はそれでは注意が足りないのです。特に高齢者の方は注意が必要です。なぜなら、加齢とともに「のどの渇き」をあまり感じなくなってくるからです。体内の水分量は高齢になるとともに減ってきて、60代になると、20代のときに比べて3割くらい水分量が減るとされています。すると、だんだんあまり水を飲みたいと思わなくなってくるのです。ただでさえ体内水分量が減っている高齢者の方が運動をすると、発汗でさらに減ることになりますから、たいへん熱中症を起こしやすくなるのです。しかも、体内水分量が減ると血液の粘性が高まりますから、脳卒中や心臓病を起こすリスクも高まってきます。ですから、運動時は水を飲みたいかどうかにかかわらず、水分補給をするようにしてください。

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2017年

6月

15日

どれくらい歩けば効果があるのか

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。健康長寿やアンチエイジングを望むなら、「筋トレ」と「ウォ―キング」は、どちらも欠かすことのできない両輪となります。では、ウォ―キングはどれくらい歩けばいいのでしょうか。基本的に、運動には「効果を出すために必要な量」というものがあります。ウォ―キングの場合、その必要量は「歩数」によって決められています。つまり、「これだけ歩かないと、健康長寿やアンチエイジングに対する効果は期待できませんよ」という歩数の指標があるわけです。その歩数がどれくらいかというと、これまでの研究・調査により「1日8000~1万歩」とされています。効果を出すには、やはり1日平均1万歩くらい歩くのが望ましいということです。よく医療の現場では、メタボや肥満、糖尿病などの改善指導で「1日1万歩を目標にしましょう」といったことがさかんに言われていますが、その背景には「これくらい歩かないと、効果が現れませんよ」という科学的裏付けあったわけです。この必要量、みなさんはどう思われますか?なかには「え~、毎日欠かさずそんなにたくさん歩かなくちゃダメなの?」とため息をついている方もいらっしゃるかもしれません。でも、心配はいりません。歩くことに関しては「歩きだめ」ができるというのが現在の科学的見解です。ですから、あまり歩けなかった日があったとしても、他の日に埋め合わせをして、1週間単位で帳尻を合わせていけばそれでOKなのです。たとえば、1万歩を目標にしている場合、5000歩しか歩けなかった日があっても、翌日に1万5000歩を歩けば不足を埋め合わせたことになります。また、反対に体調がいい日や時間のある日に1万5000歩くらい「歩きだめ」をしておけば、その週に5000歩しか歩けない日があったとしても、余分に歩いておいた5000歩分があるから帳尻が合うわけです。

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2017年

6月

13日

脳の肥料

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。一昔前までは、筋肉という器官は「体を動かすためだけの存在」とされてきました。人間の運動や活動をコントロールしている「主人」は脳であって、筋肉は「召使い」として主人の言うことを聞いて、言われるままに動くだけの存在にすぎないとされてきたわけです。ところが1990年代あたりから研究が進み、筋肉を使って運動すると、脳にいろいろな物質が分泌されることが明らかになってきたのです。こうしたメカニズムの研究が進むにつれ、筋肉は脳に対して指令を出すようなこともしている存在なのではないかということになってきました。筋肉は単に脳の命令を聞いて動いているだけでなく、自分のほうからも脳への働きかけをさかんに行っているわけです。こうした働きかけは、運動などで筋肉を収縮させるたびに「脳を刺激する物質」を分泌することによって行われています。筋肉収縮により分泌される物質は、現在わかっているだけでも約30種類あって、「マイオカイン(筋肉由来内分泌因子)」と総称されています。そして、筋肉の収縮で分泌される物質のなかでも、とりわけ注目を浴びているのがBDNFです。BDNF(脳由来神経栄養因子)は、脳内で細胞の「肥料」のような役割をするタンパク質で、神経細胞の新生や再生、シナプスの形成を促進することがわかっています。運動をして筋肉を収縮させると、この「脳の肥料」がさかんに分泌されることになるわけです。また、BDNFが増えると、記憶中枢である海馬が肥大して、記憶力や学習力が高まるという研究が報告されています。他にも、情動のコントロールや摂食行動とのつながりを示す研究もありますし、うつ病やアルツハイマー病を防ぐ作用があることを示唆する研究もあります。現在、多くの研究者が、このBDNFこそ脳の力を高める物質なのではないかと、着目し研究を進めてきているのです。

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2017年

6月

12日

筋肉と成長ホルモン

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。成長ホルモンは、その名の通り体の成長を促す働きをするホルモンです。骨や筋肉をつくるだけでなく、脂肪を燃焼させやすくしたり、肌の細胞の新陳代謝をよくしたりと、さまざまな作用を及ぼしています。体の老化が気になってきた人にとっては、成長ホルモンをより多く分泌させることもアンチエイジングの重要な要素の一つであると言っていいでしょう。この成長ホルモンは、運動、特に筋トレを行うことによって分泌が高まることがわかっています。筋トレなどの運動をすると、筋繊維は目に見えないレベルで傷ついているのですが、その破壊された筋肉を修復させるために成長ホルモンが分泌されるのです。分泌された成長ホルモンは、タンパク質の合成を促して、今度は破壊されないようにと、より太い筋繊維をつくるように働きます。このため、日々筋トレをして筋繊維の破壊と修復を繰り返していけば、筋肉を少しずつ太くしていくことが可能となるわけです。ちなみに、この筋繊維の修復過程で感じるのが筋肉痛です。ですから、筋肉痛が起こるのは、筋繊維が増えている証拠であり、トレーニングの効果が確実に出ている証拠でもあることになります。なお、「年齢とともに筋肉痛が現れるのが遅くなってきた」という人も多いと思いますが、これは筋肉を修復するのにより時間がかかるようになってきたということです。成長ホルモンの分泌量も加齢とともに衰えてくるため、歳をとるとともに修復に時間を要するようになるのは、ある程度仕方のないことなのです。もっとも、筋トレを習慣的に行っていれば、筋肉の修復スピードを早めていくことも可能です。運動によて成長ホルモンが分泌されるのは「運動後3時間以内」とされているのですが、日々継続的に筋トレを行っていると、安定的に成長ホルモンが分泌されるようになってくるため、より効率よくスピーディーに筋肉をつくっていくことができるようになるわけです。

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2017年

6月

10日

筋肉と男性ホルモン

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。筋肉量の増減は、内分泌系、すなわちホルモン代謝にも影響をもたらします。なかでも影響が大きいのが男性ホルモンと成長ホルモンです。この両者はいずれも筋肉と深い関わりがあり、筋トレによって筋肉が太くなると、ホルモン分泌が促されるのです。まず、男性ホルモンのほうから説明します。男性ホルモンはテストステロンと呼ばれ、男性が本来持っている闘争本能や競争心、性欲などを刺激するとされています。それに、タンパク質を材料に筋肉をつくる際、その合成に重要な役割を担っているのも男性ホルモンです。筋トレと男性ホルモンとの因果関係についての研究はまだ少ないのですが、総合的に見て、筋肉を鍛えることが男性ホルモンをキープする、もしくはアップすることにつながると言って差しつかえないでしょう。研究の一つに厚生労働省の調査があるのですが、そこでは、高齢者に運動教室を開いたところ、運動によって男性ホルモンが増えるのが確認されたと報告されています。

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2017年

6月

09日

活性酸素は悪者なのか?

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。適度な運動を習慣的に行っていると、どうして活性酸素の発生量が低く抑えられるのでしょうか。これは、適度な運動を行っていると「抗活性酸素能力」が高まるのが理由です。適度な運動をしていると、生体内の抗酸化酵素であるSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)がよく分泌されるようになります。つまり、この抗酸化酵素が分泌されると、発生した活性酸素を次々に消去していってしまうのです。たとえ活性酸素が出てきたとしても、出てくるそばから消してしまえば何の問題もありません。こうした活性酸素に対する消去能力が高まっているから、運動しても老化せずにいられるわけです。そして、活性酸素も少量に抑えられている分には、そんなに悪者ではないんです。あまり知られていないのですが、活性酸素にはケガでできた傷を自然治癒させる働きや、体内に入ってきた細菌をやっつけてくれる働きもあります。あくまで大量に発生させてしまうとまずいということであって、少量で抑えられているときにはプラスの役割も果たしているわけです。ですから、適度な運動によって少量に抑え込んだ状態をキープしていれば、むしろそのほうが健康長寿につながりやすいとさえ言えるのです。

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2017年

6月

06日

運動と活性酸素

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。みなさんも、活性酸素が体に害を及ぼす危険が大きいものであることはよくご存知のことと思います。前回、筋肉を会社の敷地、ミトコンドリアを工場、毛細血管を酸素のパイプラインにたとえましたが、活性酸素は工場においてエネルギーをつくる際にどうしても発生してしまう廃水やスモッグのようなものです。この汚れた廃水やスモッグがあまりにも多くなってくると、細胞の力が弱ってきてさまざまな弊害をもたらすことになるわけです。つまり、筋細胞が酸素を使ってエネルギーを生み出し続けている以上、その代償として活性酸素ができてしまうのは仕方のないことです。また、運動をする際には多くのエネルギーが必要となります。かなり激しい運動でもしようものなら、たくさんの酸素を取り入れてたくさんのエネルギーをつくることになりますから、それだけ多くの活性酸素が生まれてしまうことになるでしょう。ですから、運動によって一定量の活性酸素が生じてしまうのは、避けられない宿命のようなものと言えるのです。活性酸素が増えてくると、体の細胞が酸化され、肌を衰えさせたり動脈硬化を進ませたりといったさまざまな老化現象が促進するとされています。また、活性酸素の増加により、ガンの発症率も高まるとされています。こうした影響を重く見る研究者のなかには、多くの活性酸素を生む要因となる運動行為に警鐘を鳴らしている人もいます。では、活性酸素が増えるから、運動はやらないほうがいいのでしょうか。答えはNoです。しかも明らかな間違いです。日頃の運動や活動の強度と活性酸素発生量の関係を調べたところ、普段運動をしていない活動度の低い人のほうが活性酸素発生量が多いことがわかりました。つまり、活性酸素発生率は「(適度な)運動をしている人」よりも「運動をしていない人」のほうが高いのです。ここで注意したいのは、大量の酸素を取り入れる激しい運動に関してはやはり気をつける必要があるということです。あまりやりすぎず、適度な運動を習慣的に行っている分には、活性酸素に関してはまったく気にする必要がないわけです。

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2017年

6月

05日

筋トレの必要性

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ウォ―キングなどの有酸素運動をやっていただけでは筋肉量は増えません。このため、ウォ―キングだけをやっていて筋トレを行っていないとなると、毛細血管やミトコンドリアは増えても、筋肉のほうは細い状態のままということになります。こうした状態では、エネルギーの生産力をうまく引き上げていくことができないのです。たとえば、ミトコンドリアを工場、毛細血管を原料輸送のパイプライン、筋肉を会社の工場の敷地だとしましょう。工場の数もだいぶ増えてきたし、輸送パイプラインの数も増えてきた。なのに、肝心の工場の敷地が狭いままだったらどうなると思いますか?設備がよくなってきても、ぎゅうぎゅう詰めのような狭苦しい環境ではなかなか生産力を高められません。要するに、ウォ―キングなどの有酸素運動だけに頼っていると、筋細胞がそういうアンバランスな状態になってしまう可能性が高いわけです。ですから、有酸素運動に加えて筋トレも行う必要があるのです。筋トレによって筋肉という敷地面積がグッと広がってくれば、「増えたパイプライン=毛細血管」や「増えた工場=ミトコンドリア」がその威力をより発揮できるようになってきます。たくさんの輸送パイプラインから送られてくる酸素を使って、たくさんの工場がどんどんエネルギーを生産していくようになるでしょう。そういう形で筋肉において「エネルギー増産システム」がいい流れで稼働していくのが理想であるわけです。

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2017年

6月

04日

運動により筋細胞に増える大切なモノ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。有酸素運動を習慣にしていると、筋細胞に毛細血管が増えてきます。ただ、実はもう一つ、運動によって筋細胞に増えてくる大切なモノがあるのです。それは「ミトコンドリア」です。ミトコンドリアは細胞の中のエネルギー生産器官です。体を動かしたり代謝を促したりするのにはすべてエネルギーが必要なわけですが、こうしたエネルギーはほとんどがミトコンドリアにおいてつくられています。ミトコンドリアはとくに筋肉の細胞に多く、たとえるならば、筋肉内でエネルギーを生み出している工場のような存在だと言っていいでしょう。つまり、この「筋肉内の工場」がたくさんあれば、多くのエネルギーをつくれることになり、ラクに体を運営できるようになります。反対に「筋肉内の工場」が少ないと、少しのエネルギーしかつくれずに体の運営が苦しくなってくるわけです。すなわち、ミトコンドリアは私たちの体力や活力を生み出している根源的な存在です。日々生きていて、体を動かしたり代謝をしたりするのがラクになるか苦しくなるかは、この「筋肉内の工場」の数で決まってくるということになります。そして、運動を習慣的に行っていると、このミトコンドリアがだんだんと増えてくるのです。ミトコンドリアの量は、その人の体がどれくらいのエネルギーを必要としているかによって変わってくるという特徴があります。日頃体を動かさずに少しのエネルギーしか使っていない場合であれば、工場の数を減らしてしまいます。毎日さかんに体を動かしてたくさんのエネルギーを使っている場合だと、工場を増やしてエネルギー生産量を増やすようにシフトするのです。筋肉のミトコンドリアを増やすには「ちょっとキツイかな」と感じるくらいの運動を継続的に続けていくといいわけです。ミトコンドリアはどちらかというと遅筋に多いため、持久力が必要な運動によって遅筋を刺激していくのがいいとされています。おススメなのは、やはりウォ―キングやジョギングなどの有酸素運動です。

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2017年

6月

03日

毛細血管増加によるプラス効果

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。毛細血管が増えてくると、筋細胞への酸素供給がグンとよくなり、より効率的にエネルギーを生み出せるようになって、体力や持久力がついてくるようになります。また、ATP合成の際に乳酸などの疲労物質があまり出なくなるので、疲れなくなるようにもなってきます。よくウォ―キングをしている人は「歩きはじめて体が軽くなった」「歩くようになってから疲れにくくなった」といった効果を口にしますが、こうした作用は、まさに毛細血管の酸素供給網が増えたために起こっていることであったわけです。もっとも、毛細血管は、有酸素運動を継続していれば増えますが、サボって体を動かしていないとすぐ消滅してしまいます。血管とはいえ、ものすごく微小でもろい構造をしているため、増えるのも消えるのもわりと早いのです。ウォ―キングをやってらっしやるみなさんは、日々歩いていて体が軽く感じられるようになってきたなら「毛細血管が増えてきた証拠」と考えるといいでしょう。ウォ―キングを継続してだいたい2週間もすれば、こうした変化が感じられるようになるはずです。逆に、忙しくて歩けない日が続き、体が重く感じられるようになってきたら「毛細血管が消えてしまった証拠」と考えるようにするといいのではないでしょうか。なお、毛細血管が増えてくると、このほかにもいろいろなプラスの変化が体に現れてきます。末梢への血流がグッと増えるので、肌の血色やツヤがよくなってきたり、冷えやむくみが解消してきたりといった効果も期待できます。また、酸素供給量が増えると心肺機能が高まってくるため、呼吸がラクになったり疲れにくくなったりするようになるでしょう。それに、もっともありがたい効果が「動脈がやわらかくなる」ことです。血流量や酸素供給量が増すことにより血管の柔軟性や弾力性がよみがえり、脳や心臓などの太い動脈がだんだんやわらかくなってくるのです。この効果はウォ―キング習慣が私たちにもたらす一番の恩恵と言っていいのではないでしょうか。

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2017年

6月

02日

なぜ歩くと体にいいのか

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ウォ―キングを一生懸命やっているみなさん、なぜ歩くと体にいいのか答えられますか?何となく体によさそうだからやっている方もいるのではないでしょうか。その答えは毛細血管が増えるからです。ウォ―キングなどの有酸素運動は、筋細胞内に十分な酸素を取り込んで、その酸素を使って糖や脂肪からATP(アデノシン三リン酸)を合成して、それによって生み出されたエネルギーを使用していく運動です。酸素を使って体内でどんどんエネルギーをつくり、それをうまくやりくりしながら筋肉を動かしていくから、長時間にわたる運動が可能なわけです。一方、筋トレなどの無酸素運動の場合は、瞬発的に大きな力を出すため、酸素を取り込んでATPを合成している時間がありません。そのため、あらかじめ筋細胞内にストックされている糖をエネルギーとして使用します。酸素を使わずに、間に合わせにとっておいたエネルギーで筋肉を動かしているから、短時間しか力が持たないわけです。両者の差は、エネルギーを生み出す際に、酸素を使っているか、酸素を使っていないかです。ウォ―キングなどの有酸素運動においては、細胞への酸素の供給率がいいと、ATPがうまく回り、疲労物質をあまり出さずにエネルギーをつくっていくことができます。効率よくエネルギーを生み出すには、体内の細胞へいかにすみやかに酸素が運ばれるかがカギとなるわけです。そして、体の隅々の細胞にまで酸素を運んでいるのが毛細血管です。毛細血管は、ウォ―キングなどの有酸素運動を行えば行うほど増えてくるのです。なかでも、息が切れない「少しキツイ」くらいの有酸素運動を習慣的に行っていると、毛細血管が増えやすいとされています。この毛細血管、何の運動もしていない人の場合は、1個の筋細胞にせいぜい2個か3個くらいしかついていません。ところが、ウォ―キングなどの有酸素運動を1~2週間行うと、毛細血管の数が一気に倍くらいに増えるのです。すなわち、筋細胞に効率よく酸素をデリバリーするために、輸送網をどんどん発達させるようになるのです。

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