本八幡の整体、風の整体院の岩田です。どんな温泉も、入ると心も体も温まってリラックスできますが、露天風呂は、またひときわ気持ちのいいものです。なぜ露天風呂は気持ちいいのでしょうか?一番の理由は、頭が冷やされるからでしょう。脳は、常にエネルギーを使って活動している部分なので、あまり温めるとよくありません。パソコンと同じで、熱くなりすぎるといろいろな働きが低下してしまいます。「頭寒足熱(頭は冷やし、足を温めると健康にいい、ということ)」という言葉があるように、頭は温めないほうがいいのです。露天風呂は体は温泉で温まり、首から上は冷たい外気に触れて表面から冷やされます。頭や顔の表面だけ冷やして意味があるのかと思われるかもしれませんが、大いにあります。頭や顔の表面の血管は、頭の内部の血管とつながっているので、首から上の表面を冷やすことは、頭の内側、つまりは脳の温度を下げることに直結するのです。このことは「選択的脳冷却」と呼ばれています。ちなみに、高温環境で全身そのままの場合と、首から下は温めて頭だけ冷やした場合とを比べた研究があるのですが、頭だけ冷やしたほうが体力が持続するなど、体の機能が向上するという結果が出ていました。体を温めながらも頭だけは適度に冷やして脳内の温度が上がらないようにしたほうが、体の調子もよくなるということでしょう。だから、露天風呂は気持ちいいのです。風邪で熱が出たときに、おでこに冷たいタオルや冷却シートをあてると気持ちがいいのも、同じです。おでこだけ冷やしても意味がないのでは、と思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、血管は内側につながっているので十分に意味があります。
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