本八幡の整体、風の整体院の岩田です。体内にたまった有害なものを体の外へ出す「デトックス」。入浴にはデトックス効果もあります。ただし、よく勘違いされているように、汗をかいてデトックスするわけではありません。汗の中には、有害物質や老廃物はほとんど含まれていません。汗の正体は、ほぼ水です。汗を出す汗腺は、有害物質や老廃物を体の外に出す毒出し器官ではないのです。ただ、ちょっとややこしく、汗自体でデトックスが行われるわけではありませんが、汗をかくことは「デトックスになっているサイン」ではあります。どういうことかというと、体温が0.5℃くらい上がった表れです。体温が上がれば、血液の流れもよくなります。皮膚に流れる血液は、なんと3倍から5倍に増えるといわれています。そして、血流がよくなれば、それだけ全身でいらなくなった老廃物が腎臓や肝臓に運ばれ、代謝が進みます。そういう意味で、汗が出てくるということは、血流がよくなって体内のいらなくなったものがちゃんと運ばれていますよ、デトックスが進んでいますよ、というサインなのです。ダラダラと汗をかくと、その汗と一緒に悪いものも出ていくような気がして、すっきりした気分になるかもしれません。「汗=デトックス」というのは、確かに感覚的にはわかりやすいです。でも、汗では悪いものは出ていかないのです。体から有害物質や老廃物を出す役割を担っているのは、汗ではなく、尿と便です。血流がよくなって、特に腎臓にたくさんの血液が流れれば、体内で知らず知らずのうちにたまった有害物質や老廃物も一緒に押し流されて、尿として体の外へ出ていきます。ですから、入浴がデトックスにつながることは間違いありません。ただ、汗から直接悪いものが出るわけではないということです。
コメントをお書きください