本八幡の整体、風の整体院の岩田です。ビタミンCが呼吸器感染症に有効との報告は多く、例えばビタミンC1グラムを1時間毎に6回、以降1日3回投与すると、投与しない場合と比較して風邪とインフルエンザの症状が緩和し、またビタミンC1グラムを1日3回投与することで症状の予防が出来たとの報告があります。ここになぜ口の中が関わるかというと、歯周病の悪化に大きく関わるジンジバリス菌という細菌が多いほど、つまり歯周病が重度なほど体内のビタミンCが少なかったとの報告がみられます。歯周病が重症化して体内のビタミンCが目減りしていれば、ウィルス性の呼吸器感染症にかかるリスクが高くなる恐れがあります。ビタミンDは近年、従来の骨粗しょう症対策以外にも抗腫瘍作用、血糖値制御など多くの機能が注目されており、中でも免疫力強化の効能は見逃せません。日本の研究で、小中学生がビタミンDを1日にサケの切り身100グラム分(1200IU)のビタミンDを摂取したところ、A型インフルエンザにかかる率が42%減少したという研究や、ビタミンD過不足の尺度となる数値が一定以上の場合、それに達しない場合と比較し急性ウイルス性上気道感染症のリスクが1/2に、また回復までの期間も大幅に短縮したとの報告もあります。また、歯周組織の健康維持や、慢性の歯周病の治療にビタミンDが有効との報告が増えてきました。まだ研究途上ではありますが、歯周病が進んでいる人は体内のビタミンDが不足状態だとの報告もみられます。多くの調査で、日本人の7~9割がビタミンDの不足状態とのことですので、COVID-19に限らずウイルス性呼吸器感染症のリスクを下げるには、ビタミンDを十分に摂取すること、そして歯周病をしっかり治療しておくことが望ましいでしょう。亜鉛は体内のタンパク質の構造維持や、酵素の働きを助けること、細胞内外の情報伝達などに関わる重要なミネラルです。しかし日本人の子どもや、老人、女性で亜鉛摂取量が減少しているとの報告があります。ビタミンC1グラム+亜鉛10mgの5日間投与で、風邪の症状が早期に改善したとの報告がある一方、歯周病患者では亜鉛とマグネシウムの血清濃度が低下していたとの報告があります。歯周病により血清亜鉛濃度が低下していれば、呼吸器感染症のリスクが上昇する可能性があります。
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