本八幡の整体、風の整体院の岩田です。世界に名だたる長寿国の日本。課題は、健康寿命の延伸です。健康寿命とは、たんに長生きするだけでなく、自分ひとりで食べて、入浴できて、排泄できること。なるべく人の手を借りない形で、自分らしい暮らしを営むためには、骨の健康が大きな意味を持ってきます。骨が丈夫であれば、自分で歩き、行動できます。その状態を継続できれば、高齢になっても、たいていのことは自分で行うことができるでしょう。反対に、それまで元気だった高齢者が、ふとした機会に転倒、骨折をして安静を強いられると、あっという間に足腰が衰えて、寝たきりになってしまうことも少なくありません。ロコモティブ症候群ですね。骨も歳をとります。骨が弱くなって骨折を起こしやすくなる状態を骨粗しょう症といいます。歳をとると次第に背が小さくなったり、背中や腰が曲がってしまう傾向がありますが、あれも骨粗しょう症による一種の骨折です。とくに閉経後の女性は、ホルモンの関係により、骨粗しょう症はほぼ必至といっていいかもしれません。見た目の変化だけでなく、大腿骨頭部骨折のような歩くのに欠かせない場所を骨折してしまうと、二度と歩くことができなくなる場合も考えられます。つまり、骨折は高齢者によっては致命的なケガであり、QOL(生活の質)に大きく関わってきます。アンチエイジング対策としては、前段階である骨粗しょう症を予防することが大切です。予防のカギとなるのが、ビタミンDです。骨の材料といえばカルシウムなのでは?と思うかもしれませんが、ビタミンDは、食事で摂取したカルシウムの腸管からの吸収率を高め、骨密度を増加させます。ほかにも、ビタミンDには筋肉を強くして転倒を予防したり、免疫機能を高める働きも高める働きもあるので、アンチエイジング世代には欠かせない栄養素といえるでしょう。ビタミンDが豊富に含まれている食品は、キノコ類、魚介類、卵があります。とくに、天日干ししたキノコには、ビタミンDの1つ前段階の物質であるエルゴステロールが多く含まれています。活性化させるには、食べる直前に今一度日光に当てるのも効果的です。青魚にはビタミンDばかりでなく、摂りたい油であるEPAも豊富なので一石二鳥です。どれも毎日の食生活で取り入れやすいものばかりですから、積極的に食べるようにしましょう。ビタミンDは、数あるビタミンの中でも唯一、人の体内でもつくることができるビタミンです。ちなみに、ビタミンDの原料はコレステロール。コレステロール自体が悪者ではない、いい例ですね。体内のビタミンDも、キノコと同じように日光、とくに紫外線を浴びると活性化します。最近は、紫外線はアンチエイジングの敵として避ける傾向が強いですが、直射日光に当たる必要はありません。昼間の時間帯に日陰や木陰を選んで20分歩くだけで十分です。
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