本八幡の整体、風の整体院の岩田です。ビジネスパーソンにとって、「集中力」をいかに上げ、いかに持続させるかは重要なポイントでしょう。しかし、大人にとっての「集中力」は、イコール「疲れ」と直結するものです。実は、ひとつのことに集中できるのは幼児までです。一例をあげると、小さい子供はアンパンマンや仮面ライダーをテレビで見ているとき、画面に食い入るようにのめり込み、テレビの前で自分がまさに仮面ライダーになったかのように体を動かしています。この間には、たとえ親から何かを言われても気づかず、反応しません。このような集中力は、子供だから得られるものです。超集中しているときにしか出ない「Fmθ」といわれる脳波は、子供にしか出せないと言われています。なぜ、大人になってからは出ないのでしょうか。それは、大人がそれほどまでに集中していると、命すら危険になるリスクがあるからです。動物の赤ちゃんを思い浮かべるとわかりやすいのですが、乳離れしていない子供たちは、親が命を守ってくれるため、ひとつのことに集中していても問題ありません。ところが、成獣になって自分のことを見守ってくれる存在がいないのに、そんな脳波を出していると、外敵に襲われてしまいかねません。ですから、大人はある程度、周囲にも目配りができるように、つまり、ひとつのことに集中しすぎないようにできているのです。大人になってから集中力を磨こうとすること自体が、ナンセンスとも言えます。実際に、人はどれくらいの時間、集中できると思いますか?本当の集中力というのは、なんと2秒しかもたないと言われています。たとえば、野球でピッチャーがボールを投げる寸前。バッターが構えているときには、2秒以上ピッチャーが投げなければ、たいていのバッターがひと呼吸入れるためにバッターボックスを外します。相撲でも、立ち合いの瞬間、2秒以上にらみ合ったときには互いに集中力が途切れるため、どちらかが「待った」をします。このように、どんな人でも強力な集中力は、2秒しかもちません。そこまで極端でなくても、授業を聞いたり、勉強する場合でも、集中できるのはせいぜい数十分です。小学生の場合なら45分。ですから、小学校の授業はたいていが45分になっているのです。これも集中力が45分続くのではなく、45分座っていられるほどに、「手の抜き方」が上手になったということです。決して長く集中できるわけではありません。さらに、高校生や大学生になると、より手の抜き方が上手になるため、75分や90分の授業にも耐えられるようになるのです。
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