本八幡の整体、風の整体院の岩田です。仕事や外出から帰ってきた時に、私たちはお茶やコーヒーを飲んで一服します。それは、含有されているカフェインの作用を体が求めるからです。カフェインには、副交感神経と交感神経の両方を刺激する作用があります。本来は、交感神経を刺激する興奮作用を持っているのですが、少量だけ体に入ると、まず、体が苦味を感じて「いやなもの反射」を起こします。こうして、短い時間だけ排泄反射が起き、副交感神経が優位になってリラックスします。カフェインには利尿作用があるので、お茶やコーヒーを飲むとトイレに行きたくなりますが、これは、副交感神経の排泄反射によって引き起こされているわけです。しかし、カフェイン自体は、本来、体を興奮させる作用を持っているので、副交感神経の反応が終わったころに、交感神経を刺激し、体を興奮させ、元気が出てくる反応が起きます。お茶を飲んで一服する時は、まず、リラックスして、その後元気が出て、また仕事を始めるという流れになりますが、これは、自律神経の反応をそのまま反映した現象であるわけです。これは、カフェインが入ったものならコーヒーでも、日本茶でも、ウーロン茶でも同じようになります。ただ、疲れがちょっとキツイ時には、砂糖を少し入れたコーヒーや紅茶がよいでしょう。砂糖を少し入れると、リラックス作用が大きくなります。また、ミルクを入れると、脂肪が加わるので、リラックス作用の時間が長くなります。砂糖とミルクには、リラックス作用を強め、長くする働きがあるわけです。したがって、コーヒーや紅茶を飲むにしても、すぐに興奮と元気がほしい時には、ストレートで飲むとよいでしょう。少しリラックスをしてから元気がほしい時には、砂糖を入れ、さらにリラックスしたい時には、ミルクを入れるとよいのです。ちなみに、紅茶にはレモンも入れますが、レモンも、あの酸っぱい味が副交感神経を刺激して「いやなもの反射」を起こすので、リラックス作用が深まります。自律神経の面から見れば、世界中で長い間飲まれ続けている飲み物には、リラックスと元気づけ用の両方の作用があり、愛される理由がわかります。さらに、砂糖やミルク、レモンを入れるという飲み方にも、合理的な理由があることがわかるのです。
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