本八幡の整体、風の整体院の岩田です。「昔は3人でやっていた仕事を、今は2人でやらされる」こんなグチを、施術中でもしばしば聞く機会があります。リストラなど人員削減の影響だけでなく、心身の病気で休んでしまった同僚のぶんの仕事もカバーしているというケースもあります。「戦力の大きさは数の2乗に比例する」というランチェスターの法則をそのまま当てはめるわけにはいかないでしょうが、1人人員が減ると、組織の戦力は1人分以上減るという感覚は共通していると思います。過積載のトラックは事故を起こしやすいのと同じで、仕事、ストレスの過積載は心身の病気の元です。優先順位の低いものを省き、最重要な仕事、あるいは自分および家族の健康といった重要度の高い案件に力点を置くこと、いわゆる「上手に手抜きする」「サボる」作法は、厳しい今後の日本社会を生きていくうえでは欠かせないスキルです。「サボる」と聞いて、悪印象をもつ人も少なくないでしょうが、ここでは、もっと自他ともにプラスになる前向きな「サボり」について考えてみましょう。1時間でも30分でも、まとまった時間を自分のためにキープすることも、広義の「サボり」に入ると思います。キープした時間をボーっとする、週末や長期休暇の予定を考える、または、長期的な仕事や家族の計画を考えてみるのに当てるのも悪くないでしょう。忙しいときは、慣れや惰性でむしろ非効率で生産性の低い努力をしてしまっている場合が少なくないものです。こうした場面で、会社や組織に対して自分を良く見せようとする八方美人的な人ほど、「サボる」ことが苦手で、四方八方から押し寄せる業務に押しつぶされてしまうのかもしれません。
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