本八幡の整体、風の整体院の岩田です。私たちは昼間、仕事をする時、自然と交感神経が優位になり、筋肉を緊張させています。仕事が忙しい日などは、1日のほとんどを交感神経優位の状態で過ごすことになります。すると、夜になっても、緊張感が残るという症状が出てきます。睡眠中に「肩がこる、腰が張る、こむら返りが起きる、指がつる」という独特の筋緊張がでてきたら、その人は交感神経の緊張で疲れていると言えます。子どもの場合、筋緊張は、夜間の歯ぎしりの形で現れがちです。寝てから「ギ―ギ―」と歯ぎしりするのは子どもに精神的な負担がかかっているからだと考えられます。仕事や勉強のほか、心理的なストレスでも、交感神経は緊張します。大人の場合は、さまざまな悩み事、怒り、抑圧された感情などが交感神経を緊張させます。ストレスがもとで交感神経の緊張が続くと、疲れが発生します。子どもの場合は、親の心理的ストレスを感知すること自体が自分のストレスになることが多いようです。たとえば、お父さんが、夜遅くまで長時間労働をして、なかなか家に帰ってこないと、お母さんの心が満たされなくなり、交感神経が優位になる。そのお母さんと接している子どもは、お母さんの不安を感じ取って交感神経が優位になる…。私たちは、心が満たされている時には、ストレスを受けても心のゆとりを保てるものです。しかし、お父さんも忙しい、お母さんも心のゆとりがない、あるいは両親とも働きに出て家にいないとなると、子どもは常に漠然とした不安を抱えながら毎日を過ごすようになり、心にゆとりがなくなります。そして、家庭にたまったストレスを身に受けてしまうのです。ストレスがさらにひどくなると、子どもには、夜の歯ぎしりどころか顎関節症やアレルギーの症状などが出てきます。現代の子どもたちは、日頃から、甘いものを食べ、運動不足で副交感神経優位となり、リンパ球体質ができ上がっています。そこに、家庭のストレスが押し寄せると、一気に交感神経が優位となり、それを排泄しようとして、副交感神経が優位となります。ここで、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が発生するわけです。子どものストレスを解消するには、親自身が疲れをためないことも大切です。対症療法として、抗ヒスタミン剤やステロイド剤を長期にわたって使うのはお勧めできません。アレルギーの症状は、普通は大人になって交感神経優位の体質に移行するにつれ治まっていくものです。ところが、ステロイド剤を長期間使うことにより、ステロイドが、酸化コレステロールという過酸化脂質に変化して体内に沈着し、炎症の原因になるのです。これが、近年、増加している成人のアトピー性皮膚炎が治りにくい真の原因です。
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