本八幡の整体、風の整体院の岩田です。あなたの周りに、毎日よく働いているにもかかわらず、休日となると、ジムに行ってランニングマンで何キロも走ったり、わざわざ皇居にまで出かけて、ランニングしているような人はいませんか?彼らは「体を動かすと、スッキリするんだ」「走って汗をかくと、体が軽くなるんだ」と言います。本当にそうなのでしょうか。体のメカニズムから見ると、それはかえって危険なことなのです。健康のためにランニングする人は多いのですが、無理して走りすぎると、逆に健康を損なう原因になってしまうのです。「最近ずっと疲れているなあ…」と感じる場合、もしかしたらそれは運動が一因かもしれません。健康のためにと、少々無理をしてランニングしている人は多いのですが、ちょっと考えてみてください。アフリカの草原で自主トレをしているライオンはいません。獲物を獲るために日頃から鍛えているライオンがいないように、人間も、普通に生活していれば、本来は過度に運動をする必要はないはずなのです。ところが、飽食文化になったことで、普通に生活しているだけで太ってしまう人が出てきたわけです。ただ、これはせいぜいここ100年くらいの話です。それ以前では、太ることが問題視されることはありませんでした。ここ数十年で、太ることの害がさまざまな観点から言われるようになりました。太っていることで病気になるリスクが高まることは事実です。ですから運動をすることが必要になってしまったのです。ところが、ラットを使った実験で、意外なことが明らかになりました。それは、幼児期にお腹いっぱい食べさせると寿命が短くなるということです。幼児期に満腹まで食べさせずに、7~8割ぐらいのところでえさを取り上げていたラットは長生きしました。なかでも最も短命だったのは、幼児期に満腹に食べさせておいた上で、毎日定期的に運動させ続けたラットでした。逆に、最も長生きしたラットは、幼児期に腹7~8分目でえさを取り上げ、大人になったあとも太らせない程度に食事を与え、強制的な運動はさせずに普通の生活をしていたラットだったのです。毎日のハードな運動が本当に長寿につながるかどうか、疑問を感じる結果です。
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