本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。無味無臭であるはずの水も、市販のミネラルウォーターを飲み比べてみると、それぞれ微妙な違いがあります。採水される地域のや、地層の重なり方によって、水に含まれる成分が異なるため、味わいに微妙な差を生むのです。そうした水の成分の違いを「硬度」という指標であらわしたものが、ミネラルウォーターの「硬水」「軟水」という分類です。カルシウムとマグネシウムの含有率が高いものほど硬度が高い「硬水」に、低いものは「軟水」に分類されます。国産のミネラルウォーターの大半は「軟水」で、海外のミネラルウォーターには「硬水」が多いです。ヨーロッパなどでは、地下水は石灰岩から溶け出したカルシウムやマグネシウムを長い時間をかけて通過することで、ミネラル成分をタップリ含みます。一方、日本はそもそも石灰岩が少なく、急峻な山々が多いです。傾斜が急な土地では、地下水の滞留時間も短く、水は山のふもとからすぐに海へと流れてしまいます。日本に軟水が多いのは、こうした地形の特徴によるものです。「軟水」と「硬水」のどちらかを飲めばすぐ健康になれるとか、栄養効果が高いというものではありません。ただ、肥満対策に飲むなら、カルシウムとマグネシウムが豊富な硬水に軍配があがります。食べたものを吸収するため、体内では胆嚢から胆汁が分泌されています。胆汁は、通常では混じり合うことのない脂質と水分がやすくなるよう乳化し、脂質の消化を助けるしていますが、ミネラルウォーターに含まれるカルシウムは、この胆汁とくっついて胆汁の働きを弱め、体内への脂肪の蓄積を予防してくれるのです。また、マグネシウムには腸を刺激して便通を促す作用があります。現に、マグネシウムは医薬品として下剤にも利用されている成分であり、含有量の高いミネラルウォーターを飲むと、お腹がゆるくなる人もいます。むろん、硬水を飲めば瘦せられるというわけではありませんが、食事と一緒に飲むと、便秘改善やダイエットのサポート効果が期待できるといいます。
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