本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。昔から「女性はお腹を冷やしてはいけない」といわれるのは、お腹=子宮が女性にとって大切な臓器だからです。赤ちゃんを育てる子宮には、栄養を十分に送り込むため、多くの血液が流れ込んでいます。その流れが滞ると子宮が冷えて柔軟性を失い、生理痛の悪化、ホルモンバランスの乱れ、代謝や免疫力など体全体の機能も低下してしまうのです。女性の体は、生理周期によって骨盤が開閉したり、子宮や筋肉が収縮・弛緩を繰り返しています。周期によって体にも心にも変化が起きるため、毎日の食事から子宮の健康を守る栄養を意識して摂りたいものです。まず、心身ともに不快な症状が最も多くあらわれるのが、生理痛です。子宮が冷えて血液が滞っていると、イライラ、むくみ、便秘といったPMS(月経前症候群)の症状も悪化しやすいです。また、この時期は不思議と甘いものが食べたくなることがあります。それは、糖質にイライラや不安を軽減する「セロトニン」の生成を助ける働きがあるからです。食欲が暴走しそうになったときは、セロトニンの材料となるトリプトファンとビタミンB6を含むバナナがおススメです。バナナには、むくみの解消に役立つカリウムも豊富に含まれています。一方、生理中は経血を体外に押し出すため、骨盤が大きく開き、子宮は収縮します。ホルモンの影響で体温が下がり、体も冷えやすいです。そんなときに食べたいのは、サンマ、イワシ、アジなどの青魚です。青魚に含まれるEPAは血液をサラサラにしたり、血液の循環を促したりする働きがあり、子宮のうっ血や冷えから体を守ってくれます。また、EPAは子宮が過剰に収縮するのを防ぐ作用があり、生理痛を緩和する効果も期待できるといわれています。生理後には、女性の体は排卵へ向けて子宮内膜を厚くしていきます。子宮内膜の再生にはタンパク質と、その合成を助ける「亜鉛」が必要となります。亜鉛は牡蠣に多く含まれていますが、鉄分も一緒に摂れる牛肉やレバー、ウナギ、ナッツ類もおススメです。
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