本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。リンパの流れをよくすると、疲労やむくみが解消されるとよく言われていますが、そもそもリンパとはどんなものなのでしょうか?簡単に説明しますと、リンパとは毛細血管からしみ出る血液の無色透明な液体成分のことです。そのリンパが、全身に張り巡らされたリンパ管を通り、その集合場所であるリンパ節に集まり、最後はまた血管(静脈)に吸収されます。このリンパには細胞から出た老廃物を回収し、外部から侵入した細菌やウイルスから体を守るという免疫機能があります。つまり、リンパは血液の掃除をしてくれているのです。また、リンパには心臓のようなポンプ作用をする器官がないので、非常にゆっくり流れていきます。そのため流れが滞りやすいという弱点があります。リンパが滞ると老廃物の吸収が不完全になるために、むくみ、免疫力の低下、疲労、肩こりなどの症状が現れてきます。リンパはじっとしていてはほとんど流れず、滞る一方です。筋肉や関節の動きが、リンパの心臓と呼ばれるリンパ節を刺激し、リンパが吸収されるようになります。特に股関節の前側にある鼠径リンパ節は、股関節を動かしたり大股で歩いたりすることにより活性化していきます。ここでは、自分でできるリンパマッサージを紹介します。注意点としては、リンパは皮膚表面に存在するので、リンパマッサージは皮膚表面を軽くなでるように行なうことです。一般的なマッサージと違い、けっして強い圧でもまないようにしてください。また、刺激する順番やリンパが流れる方向も大事です。逆方向にやらないように注意してください。
①リンパの最終出口である鎖骨リンパ節を流します。出口が詰まっていては途中をいくら流してもまた滞ってしまうので、必ず出口から行ないます。鎖骨の上の外側を優しく5秒間指の腹で押さえます。そして、ゆっくり指を離します。これを左右3回行ないます。
②次に、首のリンパ節です。耳の後ろから鎖骨にかけて、優しくなでるように5回下に向かって流します。
③続いて、脇の下のリンパ節です。脇の下から鎖骨に向けて、優しくなでるように5回流します。
④続いて、腹部のリンパ節です。おへその下あたりから脇の下に向けて、手のひらで5回押し上げるように優しく流します。
⑤続いて、鼠径部リンパ節です。親指を除いた4本の指の腹で鼠径部を外側に向かって5回優しく流します。
⑥最後は、膝の裏のリンパ節です。足首から膝にかけて、手で全体を包み込むようにつかみ、優しく膝裏に向かって押し上げていきます。これも5回行ないます。
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