本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。なかなか休めないという人からは、「とにかく疲れが重くのしかかっており、具体的な疲労回復法を知りたい」という声をよくいただきます。そんな方には「ホルモンバランスが疲労回復する上でとても重要だ」ということを伝えています。ホルモンは体の中に100種類以上あり、体のいろいろな機能の調整をしています。成人1人でその量は耳かき1杯分ぐらいと言われ、非常に微量に体内に存在しています。ここでは疲労回復に必要なホルモンである「成長ホルモン」と、睡眠のホルモンである「メラトニン」について説明したいと思います。成長ホルモンは、運動後と睡眠中にもっとも分泌が盛んになります。その機能としては、体を成長させる、疲労を回復させる、壊れた筋肉を修復するなどのはたらきがあります。成長期にもっとも多く分泌され、加齢とともに分泌量が減ってきてしまいます。自然に分泌されるタイミングとしては、眠ってから1~2時間ほど経った熟睡している状態で、時間帯としては午後10時から深夜2時くらいがもっとも盛んに分泌されるため、この時間に熟睡していることが疲労回復のカギになります。効率よく疲労回復するためには早めに布団に入ったほうがいいでしょう。効率よく成長ホルモンを出すにはしっかり寝ることが大切になりますが、仕事などが忙しくなかなか早く寝られない人は必要なことを朝に回し、12時までには寝られるとずいぶん違います。メラトニンは脳の中にある松果体という器官から分泌されるホルモンで、睡眠には欠かせません。交感神経を副交感神経に切り替え、気持ちを落ち着かせたり、呼吸や脈拍、血圧を安定させたりするなど、眠って体を回復させるのには必須のホルモンです。メラトニンは太陽の光を浴びてから14~15時間後に分泌され、夜になるとたくさん分泌されるようになってきます。そして、朝になるにつれて分泌量が減り、目が覚めて太陽の光を浴びると出なくなります。1日の生活リズムには欠かせないホルモンです。しかし、寝ながらパソコンやスマホを見ていたり、不規則な生活を続けて朝起きる時間が遅かったりすると、夜になってもメラトニンの分泌が増えず眠気が訪れません。そうすると朝起きるのが遅くなって、ますますメラトニン分泌が悪くなる悪循環に陥っていきます。
コメントをお書きください