お読みいただき、ありがとうございます。本八幡・京成八幡 風の整体院 岩田です。20世紀初頭、「血液型によって病気のかかりやすさが違う」という仮説が血液学者の間では流布していました。1921年、「ガンはAB型にに多く、消化器潰瘍はO型に多い」という研究報告が出ると論争が巻き起こります。そして「A型はガンにかかりやすく、O型は胃潰瘍にかかりやすい」という医学的合意を得つつも「血液型と病気」の研究は下火になっていきます。ところが、21世紀に入ると血液型と病気の研究が次々に発表され、驚くような事実が投げかけられるようになりました。それにしても、なぜ血液型によってかかりやすい病気とかかりにくい病気があるのでしょうか。それは、病原体自体も血液型物質をもっていて、人の血液とまじると血液の凝集が起こるような反応を示すからです。たとえば、食中毒の原因となるサルモネラ菌はB型物質をたくさんもっています。これを人の血清にまぜるとA型(抗B抗体をもつ)の場合は凝集が起こって菌は壊れ、増殖しません。B型(抗A抗体をもつ)の場合は凝集が起こらず菌は増殖していきます。つまり、A型はサルモネラ菌に強いので食中毒を発症せず、B型はサルモネラ菌に弱いので食中毒を起こしやすいということになります。
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