溜まった水を何度抜いても膝は治らない

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡・京成八幡 風の整体院 岩田です。ひざ関節に溜まっている水を関節液といいます。これは、もともと関節軟骨や半月板に栄養を与えたり、関節のスムーズな動きを促したりする役割を担っています。健康なひざ関節内ではその量はわずか1mlほどですがひざ関節が変形して滑膜に炎症が生じると、炎症を鎮めるために多量の関節液が分泌されます。その量は30~100mlにも及びます。とくに変形性膝関節症では関節液が溜まりやすく、ひざ頭やひざ裏はパンパンにはれ上がります。これを関節水腫といいます。関節内では水を抜いても炎症サイクルを断ち切るわけではないので、ひざ痛は緩和されず、ひざに負荷がかかれば再び多量の関節液が分泌されて関節ははれ、ひざの曲げ伸ばしが困難になります。こうして、ひざは少しも改善しないのに、まるでいたちごっこのように水抜きがくり返されることとなります。ひざ痛を治したいなら水抜きではなく、炎症サイクルを断ち切る治療が必要です。