お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。頭痛は大人だけの病気ではありません。小さな子供にも頭痛はあります。また、体が小さいから、痛みも小さいわけではありません。中には幼稚園児や小学校低学年でも、激痛に苦しんでいる子供もいるのです。しかし、さっきまで「頭が痛い」と言っていたのに、しばらくすると元気に走り回ったり、「お腹が痛い」と泣きながら訴えてみたり…そんな様子を見た多くの大人は「ひょっとしたら仮病かもしれない」と考えがちです。実は子供の頭痛は、その発達段階に応じて、あらわれる症状もさまざまです。大人の頭痛とは症状が異なることが多く、また、頭痛は本人にしかわからない自覚症状であるため、小さな子供はうまく説明することができません。そのためよけい分かりにくいのです。また、医療現場でも理解が進んでおらず、たとえ頭部CTスキャンやMRI検査などを行っても、血管などの異常があらわれないため正確に診断することは難しいのです。まず、母親が片頭痛持ちであれば、ほぼ間違いなく子供にも同じ症状があらわれます。親と同様に脳が敏感なため、周囲の子供と比べると少々落ち着きがない、聞き分けがよくない、寝相が悪い、寝言が多い、乗り物酔いをする、歯ぎしりをするといった特徴が見られることも多いようです。また、学校では集団行動が苦手、協調性に欠けるという評価を受け、その結果、発達障害を疑われてしまうこともあります。親もショックを受けるでしょうが、これは頭痛持ちの家系ではありがちなことです。一方、子供も周囲の理解が得られないと、ますますつらくなり、頭痛を繰り返すうちに不登校になってしまうこともあります。ですから、まずは頭痛持ちの子供の特徴をよく理解してあげることです。そして、頻繫に頭痛を訴えるようなら、軽く考えずに、早い段階で頭痛専門の病院で診てもらいましょう。
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