片頭痛

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。片頭痛は「片頭」だから頭の片側だけが痛む頭痛と思われがちですが、そうではありません。頭痛をときどき起こす症状の名称で、片側だけでなく両側や後頭部、頭全体に痛みが出ることもあります。痛みは主にこめかみから目のあたりがズキンズキンと脈打つように痛むのが一般的ですが、頭が締め付けられるような痛みがあったり、いつも同じ場所に同じ症状が出るとは限りません。そのため、他の頭痛と見分けがつかないかもしれませんが、発作の最中に、身体を動かすなどして頭の位置を変えると痛みがひどくなるようなら、片頭痛と思って間違いないでしょう。通常、痛みの発作は1ヵ月に1~2回ほど起こりますが、多いと1週間に1~2回くらい起こることもあり、人によってさまざまです。一度、頭痛発作がはじまると、だいたい4時間から2~3日は痛みが続きます。歩いたり、しゃがんだり、階段の上り下りといった日常的な動作によって悪化するのも特徴です。また、片頭痛は予期せぬときに起こります。それまで元気にしていたのに急に痛み出し、悪化すると睡眠中にも起こります。片頭痛には「前兆」と呼ばれる前ぶれの状態が出るケースと出ないケースがあります。その代表的なものが閃輝暗点と呼ばれる症状で、目の前にキラキラと光るギザギザ模様が見えてきます。このほかには、初期に頭の皮膚がピリピリしたり、顔、腕、脚などがチクチクしたり、また頭痛がひどくなると手足の感覚が鈍く感じられることもあります。頭痛発作の数時間前から1~2日前に、首や肩のこり、生あくび、空腹感などの症状が見られる方もたくさんいます。実際に痛みが起きると光や音、においに敏感になったり、まぶしさや騒がしさから、頭痛が悪化することもあります。さらに、痛みの最中に、吐き気やめまい、耳鳴りなどの症状をともなうこともしばしばで、吐き気だけではおさまらずに実際に吐いてしまうこともあります。このため、寝込んでしまうこともあり、日常生活や社会生活に支障をきたすことが少なくありません。これらはほかの頭痛にはほとんど見られない片頭痛発作の特徴です。