お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。人の言うことをうまく聞き取れない理由としては、脳の記憶力のほか、聴覚系=聞くための注意力が弱いことが考えられます。最近は若者を中心に、スマホを凝視するなど、ひとつのことに集中しすぎて、周囲の音が耳に入らない人が増えていますが、これも視覚優位社会の弊害のひとつといえるでしょう。人の言うことを1回で正確に聞き取れるようにするには、聞くことに対する注意力を高めなければなりません。そのために有効なのが、仕事の会議など、複数の人が集まる場において、それぞれの発言をメモする習慣を身につけることです。視覚優位の現代社会では、1対1のコミュニケーションはできても、1対2以上となると、途端に会話がおぼつかなくなる人が多くいます。これは、脳の発達バランスが視覚に偏りすぎているため「前の人の話を記憶しながら、別の人の話を聴く」「他人の発言を頭の中で整理しながら、自分が話す」といった、複数の脳番地を同時に使う2重「デュアル」の行動が苦手になっているためです。複数の人の発言を頭の中で反芻しながら書き留めることは、聴覚系と記憶系、さらには思考系の脳番地を鍛えることにつながります。次々と発せられる言葉を素早く書き留めるために工夫する過程で、思考力が鍛えられていくのです。会議に参加する機会のない主婦の方などは、家族や友人との会話を書き留めておくのもいいですし、それこそラジオやテレビは、複数人の会話の宝庫です。うまく活用して、聞くための注意力を高めましょう。
コメントをお書きください