身体の中心を強化して関節の故障防止

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。人間の身体は末端(足先や手先)が軽いほうが動きやすい構造につくられています。そのため、手足の先端が重くなると、運動効率が下がるだけでなく、各関節にかかる負担も大きくなるのです。ここで言う「先端が重くなる」というのは筋肉の付き方のことで、身体の中心部分の筋肉よりも身体の末端部分の筋肉のほうが発達しているということです。これは下半身でいうと、身体の中心部分にあるおしりの筋肉よりもふくらはぎの筋肉が発達している状態です。たとえば足の先端に3㎏のおもりを付けて前後にスイングする場合と、何も付けないときとでは、どちらのほうが楽にスイングできるか、またはどちらのほうが筋肉や関節に負担を与えずにスイングできるかをイメージしてみてください。もちろん何も付けず、先端が軽いほうが運動も楽で、関節への負担も少ないことがわかると思います。つまり、下半身については身体の中心部分にあるおしりの筋肉を強化し、末端部分は鍛え過ぎないほうがいいのです。また、身体の構造を見ても、末端より中心部分にボリュームが必要なことがわかります。下半身の関節の大きさを比べてみてください。足関節、膝関節、股関節と、上へ行くほど大きくなっていると思います。関節は筋肉を収める器のようなもので、一番大きな関節には一番大きな筋肉が付く構造になっています。ですから、股関節にあるおしりの筋肉をしっかりと発達させることが、理想的な身体の作り方であり、膝の関節を含めたほかの関節の負担を軽減することにつながるのです。