お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。おしりの筋肉は抗重力筋であり「重力を感じる」ことで発達していきます。そのため、寝たきりの状態や、病気やケガによりしばらく立てない生活をしたときには、宇宙空間の宇宙飛行士たちと同じように、抗重力筋の退化が進んでいきます。また、抗重力筋は退化しやすいうえに、推進筋に比べて発達が緩やかなのが特徴です。抗重力筋はバランスや重力および体重負荷を感知する「感覚器」や「感覚神経」と密接につながっています。感覚器に重力や体重の負荷を感じさせる刺激が入らない限り、抗重力筋は発達しないため、意識的に鍛えなければ成長せず、退化しやすいのです。推進筋にはこのような影響はほとんどありません。また、抗重力筋の筋繊維は速筋繊維(発達のスピードの速い、迅速な動きを作り出すための筋繊維)よりも遅筋繊維(発達のスピードの遅い、ゆっくりとした動きを作る持久性に優れた筋繊維)のほうが多いという特徴があります。推進筋よりも速筋繊維が少ないために発達するスピードが遅いのです。このように抗重力筋は発達するのが遅く、重力や体重の負荷がないとすぐに衰えてしまうということを覚えておきましょう。
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