おしりの3つの役割 その③

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。おしりの3つの役割その③です。

その③バランスをとる…人間のバランス機能のひとつに、身体を前後左右にずらさず、真っ直ぐ真ん中に保ち、さらに身体を左右に傾けずに、両目や両肩を結んだラインを水平に維持する能力があります。このバランスをとる能力を「立ち直り反応」といいます。立ち直り反応には3種類あり、首から骨盤までを垂直に保つ能力を「体幹の立ち直り反応」、首から骨盤、大腿骨を垂直に保つ能力を「股関節による体幹の立ち直り反応」、首から足までの全身を垂直に保つ能力を「足関節と股関節による体幹および全身の立ち直り反応」といいます。その中でも「股関節による体幹の立ち直り反応」、「足関節と股関節による体幹および全身の立ち直り反応」におしりの筋肉が関係しています。おしりの筋肉が強いほど、股関節での直立保持能力がアップします。おしりの筋肉が股関節を安定させることで上半身の安定性が保たれ、下半身においては足関節と協力して全身の安定性を促進します。そのため、両目を結んだラインや両肩を結んだラインを水平に保つことが可能になります。この立ち直り反応は、身体の中にある「抗重力筋」がコントロールしています。おしりの筋肉はこの抗重力筋の中でも最大で最強の筋肉です。ですから、おしりの筋肉が弱くなると、身体を垂直に保つことや、身体を横に傾けずに水平に保つことが難しくなるのです。