ストレスで血液が固まりやすくなる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ストレスがかかると、血栓もできやすくなります。血栓の原因となるのは、血液に含まれる「フィブリン」という物質です。皮膚や血管に傷ができたとき、フィブリンは網目状の物質を出し、赤血球や血小板を集めて血液を固め、止血する働きがあります。柔軟性を失い、もろくなった血管に、ドロドロの血液や活性酸素が流れ込むと、血管の壁に傷がつきやすくなります。血管に傷ができるとフィブリンがかさぶた状のものをつくりますが、それが何度も繰り返されるうちに、かさぶた状のものが重なって血栓となってしまうのです。しかもフィブリンには、ストレスがかかると活性化し、網目状の物質をより多く放出するという性質があります。さらに、ストレスを感じたとき、副腎から分泌されるコルチゾールには、血液を固まらせたり、血栓が溶けるのを抑制したりする働きがあり、強いストレスを感じたときは、そうでないときに比べ、30%も血液が固まりやすくなるともいわれています。それだけではありません。ストレスは「心房細動」を引き起こすこともあります。通常、私たちの心臓は、右心房にある洞結節が出す電気信号に従い、1分間に60~80回の収縮と拡大を、規則正しく繰り返しています。ところが、何らかの理由で電気信号が乱れると、心房が不規則にふるえて、心臓の正確なリズムが狂い、動悸や不整脈などが生じます。これが心房細動であり、ストレスも、電気信号の乱れを引き起こす大きな原因であると考えられています。そして心房細動が起きると、血液が心臓内に停滞し、血栓ができやすくなるのです。