「第二の脳」腸はストレスの影響を受けやすい

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ストレスは、腸にもダメージを与えます。「第二の脳」「考える器官」といわれる腸は、多くの神経や血管が集まるデリケートな臓器です。しかも脳と腸には「脳腸相関」と呼ばれる密接な結びつきがあると考えられており、それだけ腸は、ストレスの影響を受けやすいといえるでしょう。ストレスによる腸の病気として、よく知られているのが、「過敏性腸症候群」です。これは、腸自体には炎症や潰瘍などの異常がないのに、腹痛を伴った下痢や便秘が慢性的に繰り返されるというもので、下痢型、便秘型、下痢と便秘が交互に起こる交替型などのタイプがあり、痛みの程度もさまざまです。では、なぜ下痢や便秘が起こるのでしょうか。私たちが食べたものは、胃などで消化された後、腸へ運ばれ、栄養分については小腸で吸収され、残りかすは大腸へ進みます。この残りかすには多くの水分が含まれていますが、通常は大腸でゆっくりと水分が吸収され、最終的に適度な硬さの便となって、排泄されます。こうした腸の動きは、自律神経によってコントロールされています。しかし、ストレスを感じて自律神経のバランスが崩れると、腸内の水分調整がうまくいかなかったり、便を送り出す腸の蠕動運動が過剰になったり停滞したりします。その結果、水分量の多い便が排泄されたり、逆に水分が吸収されすぎてしまい、便が排泄されにくくなったりするのです。