お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。飛行機などの狭い座席に長時間座っていて、歩き始めた時に呼吸困難に襲われ、亡くなる方も少なくないのが、エコノミークラス症候群です。飛行機に限らず、タクシードライバー、車で夜明かしした震災被災者など、たくさんの方が、この症候群の犠牲になっています。正式な病名は、「深部静脈血栓症」です。わずか数時間、血液がとどこおっただけで、血管の中に血栓(血のかたまり)ができて、肺を詰まらせ、時に命まで奪ってしまいます。この症候群の初期症状は「足のむくみ」です。ですから、足のむくみやすい人は、血栓ができやすい体質といえるのです。日本人の死因としてガンに迫る、脳梗塞や心筋梗塞への警戒が必要です。1日中パソコンと向かい合う職業や、家でじっと座っている時間の長い人は、とりわけ気をつけてください。専門機関の測定によると、人が立っている時の足の血管には、1秒間におよそ12㎝の速さで、血流がスムーズに流れています。座ると、1秒間に5㎝と半分以下の速さになってしまい、そのまま30分間じっと座っていると、1秒間に2.5㎝にまでダウンするそうです。座った姿勢では、ふくらはぎの筋肉が収縮しにくくなるので、血液を心臓に戻すポンプとしての働きが悪くなります。そのため血液がとどこおり、血流が遅くなるのです。そんな時、ふくらはぎを軽くもむだけで、血液の流れが速くなることが確認されています。とにかく血栓をつくらないように、座ったままでもいいのでまめにふくらはぎに手をのばしてもみ、少なくとも1時間に1回は立ち上がって足首を回しましょう。
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