体温を1度上げると、やせやすくなる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ふくらはぎマッサージで「冷え」が改善されて体温が1度上がると、体脂肪を燃やす1日の基礎代謝量が、12~13%(約150kcal)も上がり、やせやすい体になります。よく「代謝がいい、悪い」という言葉を耳にします。私たちは、毎日食べるものから栄養素を摂り入れ、それを体内で燃やして、あらゆる活動をするためのエネルギーにしています。そうやって栄養素をエネルギーに変え、消費するシステムを「代謝」と言います。体温の調節、呼吸、心臓を動かす、食べ物の消化・吸収、古い細胞を新しい細胞に生まれ変わらせる…。すべて代謝の働きによるもので、代謝=生命活動そのものです。代謝には、次の3種類があります。

①基礎代謝(60~70%)…生命の維持に最低限必要な、じっとしていても、生きるために毎日使われるエネルギー。

②生活活動代謝(約20%)…日常の活動や運動で使われるエネルギー。

③食事誘導性熱代謝(約10%)…食事をする行動や、消化・吸収のエネルギー。

代謝の主役は①の基礎代謝です。私たちの体は、寝ている時も体温を保ち、心臓も、胃腸も、ふくらはぎポンプも動き続けています。たとえ寝たきりで意識がなくても、脳は動き続けて、心臓や筋肉を動かしています。この、じっとしていても、生きるために毎日必ず使われるエネルギーが「基礎代謝量」です。主に体温の維持に使われるこの代謝だけで、人が1日に消費するエネルギーの、なんと60~70%を占めます。②の生活活動代謝は、仕事やスポーツや家事など、日常の活動に使われるエネルギーで、意外なほど少なく、およそ20%です。残りのおよそ10%が③の食事誘導性熱代謝で、食事の時の消化などに使われます。体温と基礎代謝は正比例の関係にあって、体温が上がれば基礎代謝も上がります。そして、基礎代謝と筋肉量も正比例の関係にあります。つまり、筋肉量を増やせば基礎代謝は自然と上がり、基礎代謝が上がれば体温も自然と上がるということなのです。