意識して飲み込む

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。嚥下は「反射運動」によって行われます。口の中で飲み込みやすい状態になった食べ物は、特に「飲み込もう」と意識しなくても、無意識のうちに嚥下されて食道へ入っていきます。また、飲み込む途中で「あ、やっぱり飲み込むのをやめよう」と思っても、その嚥下運動は止められません。「飲み込む」という行為は反射運動のため、基本的に無意識下で自動的に遂行されるシステムになっているのです。しかし、無意識下の行動は、時としてミスするものです。みなさんも、何の気なしに口にした飲み物などが気管に入りそうになり、ムセてしまったことがあるのではないでしょうか。食べ物や飲み物を嚥下する際は、普段からなるべく「意識するクセ」をつけるほうがいいでしょう。つまり、ごっくんと飲み込む前に「さあ、飲み込もう」「ごっくんするぞ」といったことを頭に浮かべるようにするのです。そうやって嚥下を「意識化」していると、より確実にものを飲み込むことができるようになり、誤嚥防止に役立てていくことができるのです。なお、このように「嚥下をしっかり意識することの重要性」は世界各地で認められていて、英語圏ではよく「Think Swaⅼⅼow」という言葉が用いられます。「Swaⅼⅼow」とは「飲み込む」「嚥下する」という意味です。ですから直訳すると「意識して飲み込みなさい」という意味になります。