お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。プラセボ効果という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ビタミン剤などを、薬だと患者さんに伝えて服用してもらうと、一定の治療効果があるというものです。プラセボとは偽薬のことで、ラテン語に由来します。以前は、プラセボ効果は非医学的なものとして、低く見られていました。それは医学としては当然で、偽薬が、科学的に効果があると証明されている薬剤と同じ程度、あるいはそれ以上の効果を示す、というのは、いかにも具合が悪いからです。近年では、たとえプラセボ効果であったとしても、それが患者さんのためになるのなら、認めるべき、あるいは積極的に用いるべきではないか、という意見を持つ医師が増えてきています。もちろん、感染症、ガン、糖尿病といった病気に、真の薬剤ではなく、安易にプラセボを用いることは、あまりお勧めできません。しかし、かなり心理的な要素が大きいと考えられている病気には、効果的であろうと考えられます。心理的原因で大きく変動するタイプの高血圧患者さんでは、プラセボ効果が報告されています。かゆみの改善(抗アレルギー効果)の報告も一定の割合で認められています。治療困難なかゆみを訴える患者さんには、試みてよい方法だと考えられます。
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