ビタミンB6が体内に多いと骨折しにくい

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。骨の構造を高層ビルにたとえると、コラーゲンなどのタンパク質が鉄筋で、カルシウムなどのミネラルがコンクリートにあたります。コラーゲンは繊維状をしていて梁のようなもの(コラーゲン架橋)でお互いをつなぎとめ、高層ビルの鉄筋のような役割を果たしています。コラーゲン繊維同士を結びつけている梁がよい状態なら、コラーゲンは秩序正しくしっかりとつなぎとめられ、弾力性に富んだしなやかな骨になります。ところが、悪い梁になってしまうと、コラーゲン繊維を無秩序につなぎとめるため、硬いだけで弾力のない骨になり、ちょっと衝撃を受けてもしなることができず折れやすくなってしまいます。悪い梁の多い人の血液を調べると、ある特徴があります。ペントシジンと呼ばれるアミノ酸の血中濃度が高いのです。つまり、ペントシジンが悪い梁を増やす犯人なのです。このペントシジンの増加を抑えて、悪い梁を減らし、よい梁を増やす働きがあるのが、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸の3つのビタミンです。なかでも重要なのはビタミンB6です。骨折しやすい人の体内ではビタミンB6が少なく、逆に骨折しにくい人の体内ではビタミンB6の多いことがわかっています。ところが、ビタミンB6は食べものから摂りにくいビタミンといわれます。ビタミンB12と葉酸は、かろうじて1日に必要な摂取量をクリアしているものの、実は、ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸は共同して働くので、ビタミンB6が不足するとビタミンB12と葉酸も力を発揮できません。摂取しにくいビタミンB6をどうやって摂るかが、質のよいしなやかな骨をつくる決め手といえます。ビタミンB6は、マグロやカツオ、サケなど赤身の魚や、鶏肉、ニンニクなどに多く含まれています。また、3つのビタミンを一緒に摂取できる食べものとして、肉類のレバーがあります。