骨粗しょう症改善効果がある亜鉛

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。細胞が代謝活動を行うときには、さまざまな酵素が働きますが、亜鉛にはその酵素を活性化させる働きがあります。骨代謝によって骨が形成されるときにも、骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)という酵素が働きますが、亜鉛は骨型アルカリフォスファターゼの活性化にも不可欠です。つまり、亜鉛には骨形成を促進する効果があるのです。また、最近の研究によって、亜鉛には骨粗しょう症を改善する効果のあることも認められました。骨粗しょう症のマウスに亜鉛を与えたところ、尿中へのカルシウムの排出量が減ることが認められており、亜鉛がカルシウムの再吸収を助けて、骨を丈夫にしていると考えられます。体内にある亜鉛の量は鉄とほぼ同じくらいですが、尿や汗として排泄される量は鉄の10倍にも及びます。骨粗しょう症の予防や治療には運動が有効ですが、運動によって発汗が増えるとそれだけ亜鉛も不足します。亜鉛は、細胞分裂や免疫システムにも深く関わり、私たちの生命維持そのものにとっても大事なミネラルです。日頃から、卵やレバー、カキ、ホタテ、アルファルファなど亜鉛を多く含む食品を摂って、全身の老化を防ぎましょう。