お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。青魚などに多く含まれるビタミンDは、カルシウムの働きを助けるさまざまな作用を持っていることから「骨のビタミン」と呼ばれます。まず、ビタミンDには、小腸でのカルシウムの吸収を高める働きがあります。女性は45歳前後、男性は60歳前後から、小腸でのカルシウム吸収率が徐々に低下します。ビタミンDはこれを食い止め、高める作用があるのです。また、ビタミンDには、カルシウムの骨への沈着を助け、丈夫な骨にする働きもあります。さらに、体内のカルシウムのバランスを保って、骨粗しょう症を防いだり生理機能が正常に働くようにするのもビタミンDの役割です。カルシウムは、丈夫な骨をつくるほかにも、心臓や筋肉を動かしたりホルモンや体液を分泌するなど、さまざまな生理作用にかかわっています。そのため、血液中のカルシウム濃度は一定に保たれています。血液中のカルシウムが低下してくると、骨からカルシウムを取り出して不足分を補い、逆に、血液中のカルシウムが余ると骨に貯えられます。そのバランスをとっているのがビタミンDです。食事から摂るカルシウムが少ないときには、カルシウムが尿として排泄されてしまわないよう再吸収を促す働きもあります。したがって、ビタミンDが不足すると、血液中ののカルシウム濃度が低下してきたときに、骨からカルシウムが溶け出す一方となって、骨がスカスカになってしまいます。さらにもう1つ、ビタミンDには骨を守る作用があります。それは、身体をスピーディーに動かすときに働く筋肉中の速筋繊維を増やすことです。身体のキレがよくなれば、それだけ転倒のリスクが減りますし、もし転倒したとしても骨折などの大事に至らずにすみます。このように、ビタミンDはカルシウムを助けて丈夫な骨をつくり、なおかつ身体のキレをよくすることで転倒による骨折を防ぐことから「骨のガードマン」とも呼ばれます。
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