お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。破骨細胞が暴走するきっかけの一つとなるのは、女性ホルモンの減少です。実は、女性ホルモンのは「骨の守り神」「骨の守護神」ともいえる存在です。女性ホルモンは、破骨細胞の首根っこをおさえてその働きを抑制し、骨芽細胞の働きを助太刀します。また、破骨細胞の数そのものを減らし、その一方で、骨形成を進める骨芽細胞の数を増やします。このように、女性ホルモンには、二つのルートから骨形成を促して、骨を強くする作用があります。したがって、たとえば無理なダイエットによって生理不順や無月経になったり、更年期になって閉経するなどして、女性ホルモンの分泌が不足したり欠乏したりして「骨の守護神」に立ち去られてしまうと、もはや破骨細胞をおしとどめられる者いなくなってしまいます。破骨細胞はたちまち元気を取り戻して暴れ出し、フルに活動しはじめます。その結果、アッという間に骨吸収が高まり、骨を溶かしてスカスカな状態へと変質させていくのです。ちなみに、「男性は女性よりもともと女性ホルモンの量が少ないのに、どうして骨粗しょう症になりにくいの?」という疑問を持つ方もいると思います。実は、60代後半の男女の女性ホルモン値を比較すると、男性の方が2倍以上も女性ホルモンが多いのです。つまり、60代以降の男性は、女性以上に女性ホルモンがあるため、骨密度が減りにくく、骨粗しょう症になりにくいのです。
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