お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。見た目年齢を左右する要素には、肌や髪の状態などもありますが、遠くからでも強く年齢を印象づけるのは「姿勢」です。たとえば、実年齢は同じでも、背筋がスッと伸びている人と、背中の丸い猫背の人とでは、見た目年齢は大きく異なります。「年をとれば誰だって多少は背中が丸くなるのだから、高齢になれば大差はなくなるはず」というのは大きな勘違いです。80代になっても背筋をまっすぐ伸ばし颯爽と歩いている人はいます。こうした姿勢の良し悪しの決め手になるのは、身体の土台である骨格です。つまり、骨の状態が、その人の見た目に大きくモノをいうのです。実は、骨が見た目に果たす役割は、姿勢の問題だけではありません。近年の研究によって、骨が健康で若い人ほど、肌ツヤがよく、見た目の若いことが次々と判明しています。たとえば、2011年、米国エール大学の研究チームによって、閉経後3年以内の50歳前後の女性114人を対象に、骨密度と顔や首筋など11ヶ所の肌の状態との関係を調べた研究レポートが発表されました。結果は、骨密度の高い人ほど肌のハリがあり、逆に、骨密度の低い人ほど肌のハリが失われシワが多いというのもでした。また、同じ年に、骨粗しょう症と肌のたるみや顔のシワ、ほうれい線など顔の容貌の劣化との関係を論じた研究レポートが、米国の医学専門誌「形成外科ジャーナル」に掲載されました。若者から高齢者まで、それぞれの年代ごとに頭蓋骨をMRIで撮影し、骨の状態などを比較しながら詳しく調べたところ、高齢の人ほど頭蓋骨が下方に向けて崩れていて、眼窩が拡大し、顎の骨もやせていることがわかりました。骨粗しょう症によって頭蓋骨の骨量が減り、顔の骨が脆くなって少しずつやせてきたことが原因です。その結果、頭蓋骨を覆う頭皮がたるんで肌のハリが失われ、シワが増え、フェイスラインがぼやけてしまったのです。同レポートでは、骨粗しょう症によって、眼のくぼみやほうれい線などのシワが際立ち、容貌の劣化がもたらされ、老化をきたすと指摘しています。
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