お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。短鎖脂肪酸を増やすために、水溶性食物繊維を摂ることが有効ですが、さらに効率よく短鎖脂肪酸を増やすには「お酢」をプラスすることが大きなポイントとなります。なぜなら、「お酢」、すなわち酢酸は短鎖脂肪酸そのもののようなものだからです。短鎖脂肪酸は酢酸、酪酸、プロピオン酸などの有機酸の総称であり、お酢を直接口から摂取することが、体内に短鎖脂肪酸を増やすための助けになるのです。「だったら、わざわざ腸内細菌に食物繊維を分解してもらわずとも、直接お酢を摂れば済む話じゃないか」と考える人もおそらくいるかと思いますが、それはちょっと早計です。なぜなら、「食物繊維」と「お酢」では、消化・吸収のパターンがまったく違うからです。食物繊維は長く腸にとどまって、その間ずっと短鎖脂肪酸を出し続けています。言わば食物繊維は「長時間にわたって短鎖脂肪酸を出し続ける燃料」のようなものです。一方、お酢は摂った後すぐに分解・吸収されてしまいますし、もともとそんなに多く摂取できるものではありません。こちらは言わば「短時間だけ短鎖脂肪酸を増やすことができるカンフル剤」のようなものです。ですから、短鎖脂肪酸を増やしたいなら、口から直接お酢を摂るよりも、食物繊維の摂取を基本にするほうがいいのです。ただし、「長時間もつ燃料」と「短時間のカンフル剤」を一緒に摂れば、両方の効果が合わさって、非常に効率よく短鎖脂肪酸を生み出せることになります。
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