「腸もれ」が炎症を引き起こす

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「腸もれ」が起こると数多くの健康リスクが生じますが、中でもとりわけ重大なリスクは「異物の侵入を許してしまうこと」です。本来は入ってはいけないものが体に入ってしまうのがいちばんマズイわけです。腸にあいた穴からは、毒素、腐敗物、微生物、腸内細菌、未消化の食べ物などが入り込み、腸壁の毛細血管から血液中へと吸収されていくことになります。これらの「本来入ってはならない者たち」は、腸壁の毛細血管から血流に乗って細い血管から太い血管に入っていき、体内のあちこちに運ばれていくのです。これらの異物は「本来入ってはいけない侵入者」ですから、免疫システムが発動し、侵入者を駆逐するために白血球が動員されます。すると、体のあちこちで侵入者と白血球の戦闘が繰り広げられることになります。そして、その戦闘によって引き起こされるのが「炎症」です。「腸もれ」によって体内に入った侵入者たちは、体のあちこちに行き着いて、各所で炎症を引き起こすのです。この炎症は、体各所の臓器の組織を傷つけて、さまざまな不調を引き起こす原因となります。たとえば、侵入者が肝臓に行き着けば肝臓で炎症が起こり、その負担が疲労感などにつながりますし、侵入者が肌の細胞に行き着けば、肌細胞で炎症が起きて肌荒れなどにつながります。また、血管内にとどまった侵入者は、白血球と闘ったあげく、血管内で炎症を引き起こします。最近の研究で、血管内で発生する炎症が糖尿病や動脈硬化を進行させる大きな要因になっていることが分かっているのです。