お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ケトン体はアンチエイジングにも効果を発揮します。それは、ケトン体がつくられているときには、長寿遺伝子がスイッチオンになっているからです。その発見をしたのは、カリフォルニア大学のエリック・バーデン教授です。バーデン教授は、長寿遺伝子(サーチュイン3)が活性化すると、ケトン体がつくられることを発見しました。ということは、脂質を燃やしてケトン体をつくるために重要な遺伝子はこのサーチュイン3ということになります。長寿遺伝子は、私たちの細胞の老化をコントロールするもので、すべての人が持っています。ただ、普段は休眠状態にあり、カロリーを制限するとスイッチが入り、活性化することがわかっています。マウスの実験では、このサーチュイン3が活性化していないと、ケトン体もつくられないので、ケトン体がつくられているときは、サーチュイン3も活性化していてアンチエイジングに役立っていると考えられます。また、バーデン教授は、ケトン体そのものが抗酸化物質であることも明らかにしました。ケトン体には3種類あるのですが、そのうちのβ-ヒドロキシ酪酸が「活性酸素を無害化する酵素を活性化する」という研究報告が、世界的にも有名な「サイエンス」誌に掲載されました。活性酸素は私たちの細胞を老化させ、ガンをはじめ、動脈硬化などを招きます。特に、細胞を覆っている細胞膜は活性酸素によって酸化しやすく、それによって細胞が老化すると言われています。活性酸素は特に肝臓で発生しやすく、活性酸素が体内に増えると肝機能が低下して疲れやすくなります。ほかにも、シミやソバカスが増えたり、血管がつまりやすくなって脳梗塞や心筋梗塞のリスクが非常に高くなります。ケトン体がつくられていると、こうした活性酸素の無害化が促されます。老化抑制や、さまざまな病気の予防に役立つでしょう。
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