お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。毛細血管はすべての臓器の最終目的地点ともいえますが、皮膚は体のいちばん外側にあるため毛細血管の状態がダイレクトに反映されます。まさに「肌は内蔵の鏡」です。皮膚は表皮と真皮の二層構造になっています。表皮は肌を防御するカバーのようなものです。表皮の基底層という部分では日々新しい細胞がつくられ、成長しながら皮膚の表面のほうへと移動していき、角質層まで移動した細胞は、垢となってはがれ落ちます。このように次々と細胞が新しく生まれ変わることを「ターンオーバー」といいます。皮膚は約1ヶ月のサイクルで再生され、みずみずしい肌が保たれているのです。このターンオーバーを支えるのが、表皮の下にある真皮層の毛細血管です。ここが衰えて血流が悪くなると、酸素や栄養が新しい細胞をつくる真皮の現場にまで届かず、表皮細胞の新陳代謝が鈍くなり、肌に古い角質がはりついて肌表面がこわばってきます。当然、真皮でつくられているコラーゲンやエラスチンなど、皮膚を支える繊維組織にも十分な栄養が行かなくなるため、シミ、シワ、たるみ、くすみなど、肌の劣化が進みます。意外なところでは耳たぶにもシワが寄るのです。これは耳たぶに毛細血管が集中しているためです。頭皮も皮膚の一部ですから、頭皮の毛細血管が劣化して血流が悪くなると、毛母細胞に栄養素がが行き渡らず、髪のパサつき、フケ、抜け毛、白髪、薄毛など地肌や髪の老化が進みます。また、爪も色が悪くなったり、表面がボコボコしたり、割れやすくなります。
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