お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。毛細血管が増えてくると、筋細胞への酸素供給がグンとよくなり、より効率的にエネルギーを生み出せるようになって、体力や持久力がついてくるようになります。また、ATP合成の際に乳酸などの疲労物質があまり出なくなるので、疲れなくなるようにもなってきます。よくウォ―キングをしている人は「歩きはじめて体が軽くなった」「歩くようになってから疲れにくくなった」といった効果を口にしますが、こうした作用は、まさに毛細血管の酸素供給網が増えたために起こっていることであったわけです。もっとも、毛細血管は、有酸素運動を継続していれば増えますが、サボって体を動かしていないとすぐ消滅してしまいます。血管とはいえ、ものすごく微小でもろい構造をしているため、増えるのも消えるのもわりと早いのです。ウォ―キングをやってらっしやるみなさんは、日々歩いていて体が軽く感じられるようになってきたなら「毛細血管が増えてきた証拠」と考えるといいでしょう。ウォ―キングを継続してだいたい2週間もすれば、こうした変化が感じられるようになるはずです。逆に、忙しくて歩けない日が続き、体が重く感じられるようになってきたら「毛細血管が消えてしまった証拠」と考えるようにするといいのではないでしょうか。なお、毛細血管が増えてくると、このほかにもいろいろなプラスの変化が体に現れてきます。末梢への血流がグッと増えるので、肌の血色やツヤがよくなってきたり、冷えやむくみが解消してきたりといった効果も期待できます。また、酸素供給量が増えると心肺機能が高まってくるため、呼吸がラクになったり疲れにくくなったりするようになるでしょう。それに、もっともありがたい効果が「動脈がやわらかくなる」ことです。血流量や酸素供給量が増すことにより血管の柔軟性や弾力性がよみがえり、脳や心臓などの太い動脈がだんだんやわらかくなってくるのです。この効果はウォ―キング習慣が私たちにもたらす一番の恩恵と言っていいのではないでしょうか。
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