強みを生かす?弱点を改善する?

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「弱点を克服するべきか、強みを伸ばすべきか」仕事、スポーツ、試験など、さまざまな場面で問われることのある選択だと思います。どちらを選ぶかは状況や自らの性格次第ではありますが、一般的には「自分の弱点を知り、それを克服していくことで成長する」というような発想を持っている人が多いのではないでしょうか。しかし、人生を幸福に生きていくということにスポットを当てるなら、弱点克服よりも強みを生かすほうが、幸福度が上がります。アメリカのペンシルベニア大学の心理学教授でポジティブ心理学の提唱者とされるマーティン・セリグマン博士は、仕事や生活の中にプラスに生かすことのできる性格上の強みを、24に分類しました。そして、これらから自分にもっともよく当てはまる性格上の強みをいくつか選び出し、日常や仕事の中で意識的に行ってみることで、抑うつ気分が減り、幸福度が上がることを明らかにしました。その後に報告されている「自分の強みを使うこと」について観察した9つの実験を分析した結果においても、まったく同様の効果が確認されています。こうして自分の強みを積極的に使っていくというのは、自らの得意なことや自信のあることを行う機会を増やすことに他なりません。強みを生かす際には、苦手なことに取り組む場合と比べ、うまくいく可能性が必然的に高まります。そして成功体験が得られるほど、自らの存在を肯定的に考えられるようになっていくため、沈んだ気分になることが減り、最終的には幸福度が上がるようです。