睡眠は脳のゴミを洗い流す

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。睡眠が重要であることは、誰もが認識しているでしょう。ただ、夜中までの残業や、深夜のスマホ、テレビ鑑賞などで、寝る時間が削られてしまいがちなのも事実です。脳の状態を良好に保つためには、やはり睡眠は不可欠です。例えば徹夜で何かをしたり、慢性的に睡眠時間が少なかったりという状態は当然ながらよくありません。疲れが取れないし、昼間に眠くなることもあります。しかしそれだけではなく、睡眠は認知症予防にも欠かせないのです。人間の身体にタンパク質が重要な役割を果たしていることは、周知のとおりです。ところが、しばしばアミロイドβタンパクというタンパク質に変容して役割を果たさなくなり、逆に脳に「ゴミ」として溜まることがあります。それが脳の中で炎症を起こし、神経細胞が脱落してしまう状態が認知症です。なぜアミロイドβタンパクが溜まるのかは、まだよくわかっていません。今のところは、遺伝的な要因や、生活習慣や、動脈硬化性の疾患などが影響するとも言われています。しかしいずれにせよ、睡眠を十分にとることで、この「ゴミ」を脳内から洗い流せることがわかっています。例えば糖尿病にかかってアミロイドβタンパクが溜まりやすくなったとしても、しっかり睡眠をとることで、ある程度進行を食い止めることは可能なのです。ところが睡眠不足では、その機能が不十分になります。脳の健康を維持するためにも、睡眠は欠かせないわけです。もっとも、最近の研究によれば、大人ならだいたい6時間半も眠れば十分だそうです。どれほど忙しい人でも、これくらいなら確保できるのではないでしょうか。