寿命が延びるお酒、縮むお酒

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。適量のアルコールは、百薬の長になり、寿命も延ばします。そのことを裏付けているのが、厚生労働省研究班が行った「飲酒と死亡リスク」の研究(1999年)です。40~59歳の男性約2万人を7年間追跡調査したところ、酒を飲まない人の死亡リスクを1とした場合、「2日に1合程度飲む人」は0.64で最も低く、「ときどき飲む人」は0.84、「毎日1合程度」だと0.87と、いずれもまったく飲まない人より低いという結果が出ています。ただし、1合という適量を超えると、死亡率はがぜん高くなります。「毎日2合程度」だと1.04、「毎日4合以上」では1.32。休肝日がないと、死亡リスクはさらに1.5倍から1.8倍にも跳ね上がります。アルコール20gというのは、肝臓が約3時間で分解する量に相当します。人体には、その程度の量を休肝日も入れながらたしなむのがベストなのです。オランダの研究グループも、40年という長期にわたる調査を実施し、適量のアルコールが寿命を延ばすという報告をしています。この調査では、1日にグラス半分のワインを飲んでいる男性は寿命が平均で5年長いこと、また、種類にかかわらず少量のアルコール飲料を長期間飲んでいる人は、飲酒しない人に比べて寿命が2.5年長いことがわかったそうです。