「食べ過ぎ」が不健康と短命を招く

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。実は、食べ過ぎは太古の昔からいましめられていました。今から6000年前、栄華を誇ったエジプトでも「人は食べている量の3分の1で自らを養い、残りの3分の2で医者たちを養っている」といわれていたそうです。過食と病気のとの関係は、よく知られていたのです。「それでもやっぱり、好きなだけ食べたい」という人もいるでしょう。そういう人にぜひ知っておいていただきたい有名な調査報告があります。米ウィスコンシン大学のチームが20年かけて行ったこの調査では、人間の代わりにサルで、食事量と健康との関係を解き明かしています。アカゲザルを二つのグループに分け、一方のグループには食べたいだけエサを与え、もう一方のグループには、栄養価は十分で、カロリーだけ通常より3割減らしたエサを与えました。すると、摂取カロリーを3割減らしたアカゲザルのグループは、好きなだけエサを与えられたグループより明らかに健康長寿で、病気にかかっても死亡する確率が3分の1に減ったそうです。飼育中に死んだサルを解剖して調べると、「カロリー制限なし」のほうは、糖尿病やガン、心血管障害、さらには脳の萎縮など、加齢性の病気が多く見られ、その数は「カロリー制限あり」の約3倍に達していました。約20年間にわたる調査結果なので、説得力があります。このデータがそのまま人間に当てはまるわけではありませんが、食べ過ぎれば人間にだって、やはり同様のことが起こるのです。