メタボと認知症の関係

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。メタボの人は、認知症にもかかりやすくなるといったら驚かれるでしょうか?一見、遠い関係にも思える「メタボ」と「認知症」ですが、やはり根っこではつながっています。まず認知症はアルツハイマー型などを含む「変性性」と「脳血管性」の二つにわけられます。このうちメタボと関係が深いのは「脳血管性」です。脳梗塞や脳出血などの「脳卒中の後遺症」としてあらわれるのが一般的です。血管が詰まったり、破れて出血するなどの、脳血管障害の結果として起こるのです。脳卒中は生活習慣病の終着駅なので、肥満、糖尿病、高血糖、高血圧、脂質異常症というメタボの危険因子が、そのまま認知症の危険因子としてあてはまります。脳卒中や心臓病のさらに先に、つらい身体障害と認知症という問題を抱えるケースも少なくないのです。同じことをくり返しくどくど話す、置き忘れやしまい忘れが多くなる、時間や場所の記憶が不確実になる…このような認知症のサインの背景には、無自覚、無症状の「無症候性脳梗塞」が潜んでいる可能性もあるのです。一方、アルツハイマー型の認知症は、発症すると、脳に特殊なタンパク質の沈着によるシミや、神経細胞の大幅な減少、死滅が認められます。進行すると人格が破壊されてしまう恐ろしい病気です。危険因子はまだ十分に解明されていませんが、これまでの研究から、他人とあまりコミュニケーションしない人、新聞や本をあまり読まない人などに発症しやすい傾向が見られます。生活習慣が大きな要因となっているといっていいでしょう。