お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。体脂肪を体全体で見ると、もともと圧倒的に多いのは皮下脂肪の方です。残りの2割程度が腹腔内脂肪、つまり内臓脂肪として蓄積されます。ただし、このバランスには性差、個人差があり脂肪のつく場所によって、肥満のタイプも大きく二つに分かれます。皮下脂肪が多ければ「皮下脂肪型肥満」内臓脂肪が多ければ「内臓脂肪型肥満」です。そのシルエットから、皮下脂肪型肥満=「洋ナシ型肥満」、内臓脂肪型肥満=「リンゴ型肥満」とも呼ばれています。洋ナシ型の下半身太りは女性に多く、こちらはさほど健康に悪影響は及ぼしません。問題が多いのは、男性、あるいは中高年以降の女性によく見られるリンゴ型肥満の方です。こちらがいわゆる「メタボ体形」です。本来、男性と女性ではホルモンの関係で脂肪のつき方が異なり、女性の体は妊娠に備えて皮下脂肪がつきやすくなっています。そこで洋ナシ型が多いのですが、閉経を過ぎてホルモンのバランスが変わると、女性もリンゴ型に移行しやすくなります。「国民健康・栄養調査」によると、40歳から74歳の男性の2人に1人がメタボリックシンドロームが疑われる状態とされ、予備群も含めると男女合わせたメタボ人口は2000万人に達するほどと推定されています。内臓脂肪を抱え込むことは、命にかかわる危険な病気と隣り合わせに生きるということです。決して甘く見てはいけません。
コメントをお書きください