お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。プレッシャーのかかる場面で、自律神経はどういう状態になっているのでしょうか。たとえば、大切なプレゼンのシーン。重役が難しい顔をしてずらりと並んでいます。このプレゼンに自分の、そして課の浮沈がかかっている…。こういうとき、あまりの緊張により視野狭窄になって、まわりのことがまったくみえなくなってしまう人がいます。どんどん早口になって、相手が理解できているか、興味を持っているかなどおかまいなしに先を急いでしまう。これでは、どんなにいい企画でも結果は残念なものになるでしょう。一方、プレゼンの上手な人は、相手の表情はもちろん、部屋に飾られていた絵や時計など、その場の様子を意外に覚えているものです。これは冷静に客観的な視点で、プレゼンをコントロールできた証です。当然、相手も興味を持ち、好感度も上がり、前向きなスタンスで聴いてくれる可能性が高まります。激しい緊張状態に陥ると、人は必ず息をつめたり、呼吸を浅くしています。これにより交感神経が極度に上がり、血管が収縮し、末梢の血流が悪くなります。つまり、緊張してしまうのはメンタルの弱さではないのです。血流が足りないと、脳は並列処理ができなくなり、視野が狭くなってしまうのです。一時的なものであれば、視界はだんだん開けてきますが、長い間ストレスにさらされていると、慢性的な視野狭窄になり、ストレスがかからない場面でも、大事なことを見逃してしまうことになるのです。緊張しやすい人はプレゼンの前に、水分補給をするといいでしょう。ゆっくりと水を飲めば、胃腸が刺激されて副交感神経が上がり、落ち着いた気分になれます。また、プレゼンの場所まで「ゆっくり歩く」のも、なにげないようですが意外な効果があります。そして、「ゆっくり淡々と話す」ことが大事です。ゆっくり話せば呼吸が深くなり、副交感神経の低下を防げるので、バランスがくずれにくくなります。キーワードは「ゆっくり」。「ゆっくり動く」ことで、呼吸を乱さないのが狙いです。
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