腸の善玉菌が増えると血液の質が上がる

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。呼吸は血液を全身に行き渡らせるために重要という話しをしました。次に、腸の話をしましょう。腸は、「質の良い血液をつくる」ために非常に大切です。この「質」を決めているのが、腸内細菌叢です。腸内には、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割います。一番多いのが日和見菌ですが、悪玉菌が増えると、日和見菌は悪玉菌になってしまいます。だからこれをどう味方につけるかが大事なのです。善玉菌が多い腸内で栄養分を吸収した血液は、質の良い血液です。逆に、悪玉菌が多い腸内からの血液は質が悪く、ニキビや肩こり、疲労、便秘、下痢、感染症、アトピー性皮膚炎、栄養障害、大腸ガンなどの原因になります。マウスでも、無菌なら96週生きるのに、悪玉菌を入れると78週しか生きられないという結果があります。人間は、赤ちゃんのときは善玉菌が多いのですが、残念ながら年をとると減ってきます。善玉菌の減少と副交感神経の低下というダブルパンチになるわけです。ではどうするのかというと、乳酸菌と食物繊維を摂るのが効果的です。おススメな最強メニューは、キムチ納豆です。食事の前にコップ1杯の水を飲み、胃腸の働きを活性化させることも大事です。水を飲むと胃腸が動き出し、食べ物を受け入れる準備が整います。何の準備もできていない胃腸に急に食物を入れるよりも、消化吸収がぐんとスムーズになります。善玉菌が多くなり、日和見菌を味方につけられると、「質の良い血液」ができるようになります。それだけでなく、腸内環境が良くなると副交感神経が上がります。これはマウスの実験で証明されています。「質の良い血液」が、さらに全身のすみずみまで行き渡りやすくなるわけです。いかに腸が大事かということですね。腸は「セカンド・ブレイン(第2の脳)」と呼ばれ、脳と同じように神経細胞が多く集まっています。脳と腸はいわば高速道路のような太い道でダイレクトにつながっているのです。脳が感じたストレスは自律神経を介してダイレクトに腸に伝わり、便秘や下痢など不調・病気の原因となります。腸内環境を整えることが、呼吸とならぶ「健康の基本」であり、調子を良くする絶対条件なのです。