脳の最高の栄養素は「知的好奇心」

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。脳を活性化させるために、「運動」とならんで重要な要素がまだあります。それは、「知的好奇心」です。探求心・冒険心・追求心などは、みな「知的好奇心」です。見たい!聞きたい!知りたい!行きたい!やりたい!など、さまざまなことに興味関心を持ち、いつもワクワクときめいている状態は脳にとても良いのです。約400名の被験者を8年間にわたって追い、8年後に脳がどのように変化するのか調査が行われました。その結果、「知的好奇心」のレベルの高い人ほど、本来は加齢とともに進む「側頭頭頂部」の萎縮が、他の人々に比べて少なく保たれていることがわかったのです。「側頭頭頂部」もまた、情報の記憶と操作をする「ワーキングメモリー」をはじめ、さまざまな高次の認知機能を担当する領域です。このことからも、まさに「知的好奇心」が、「認知症予防」の重要な役割を果たすことがわかります。また、カリフォルニア大学で行った「知的好奇心と記憶力の関係」調査では、おもしろい結果が出ています。新しいことを学ぼうとする時に、自分の興味関心のあることはすぐに覚えられるのに、まったく興味関心のないものはなかなか覚えられないということが、よくあると思います。この調査では、「人は好奇心を抱いている時には「ドーパミン」という脳内物質が分泌されて記憶効果がアップする」ということを科学的に証明したのです。さらに「好奇心」を持って取り組んだ時の記憶効果は、「短期的な記憶」だけでなく「長期的な記憶」にもなることがわかりました。「好奇心」を「記憶」に結びつけるこの「ドーパミン」は、「好奇心」を抱いた段階ですでに分泌されることもわかっています。「これも知りたい!」「あれも知りたい!」という「知的好奇心」こそ、まさに、脳の最高の栄養素といえます。