個人差が大きくなる60歳代以降

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。体力や健康の状態は、60歳を過ぎた頃から個人差が大きくなっていきます。「背すじはピンとしているし、ハツラツとしていて、とても60歳代には見えない」という方がいれば、反対に「覇気がなくて、少しの距離を歩いて移動するのもツラそう」という方もいます。これだけの差が生じてしまう要因の1つは、「若い頃からしっかりと筋肉を使ってきたかどうか」です。あまり体を動かさない生活を続けていると、衰えが顕著に現れてしまいます。とはいえ、「若い頃に運動をしてこなかったせいか、最近はすぐに疲れてしまうし、腰痛もひどくなってきた・・・」などという方もあきらめてはいけません。何歳からでもトレーニングをすると筋肉は太くなります。筋力強化を始めるのに、遅すぎるということはありません。むしろ、60歳代は仕事のリタイアなどで時間の制約が少なくなるので、積極的にトレーニングを行うことができる年代といえるかもしれません。個人差が大きいこの年代は、とくに、自分の健康状態や筋力に応じたトレーニングを行うことが重要です。とりたてて不調がない場合の目標は、「安定した日常動作に結びつける強い体幹」や「何歳になっても自分の足で移動できる丈夫な足腰」をつくることです。それは、自由な時間を利用しての旅行や趣味の散歩を楽しむためにも役立ちます。また、60歳代は姿勢についても気を配る必要があります。一般的に、人間の姿勢は加齢とともに変化するものです。何もしなければ、徐々に骨盤が後傾して背中が丸くなり、足がO脚になっていきます。「丸い背中」は、見た目にあまり格好よいものではなく、健康面でも「腰痛の原因になる」、「内蔵を圧迫する」など、プラス面はほとんどありません。さらに、背骨の湾曲と転倒の経験性の間に関連があるとする研究報告もあります。トレーニングに励んでいる方は皆さん若々しく、とても60歳代、70歳代には見えません。活発で楽しい毎日を過ごすためにも、ぜひトレーニングやストレッチに取り組んでみてはいかがでしょうか。